約 7,638 件
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/64.html
法師川八景 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)肚《はら》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)鬼|覗《のぞ》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)[#6字下げ] ------------------------------------------------------- [#6字下げ]一[#「一」は中見出し] ――法師峡は城下の北、二里三十二町にある。 つぢ[#「つぢ」に傍点]は豊四郎の顔を見ていた。 久野豊四郎の顔には、決意と当惑の色とが、交互に、あらわれたり消えたりした。よし、肚《はら》をきめよう、という表情と、困ったことになった、どうしよう、という当惑の色とが、木漏れ日の斑点が明滅するように、不安定にあらわれたり消えたりした。つぢ[#「つぢ」に傍点]はおちついた静かな眼で、それを見まもりながら、待っていた。うちあけるまでの不安やおそれはもうなかったし、豊四郎がどう答えるかも、殆んどわかっていた。 ――城下の北口から、御領ざかいの地蔵嶽に向って延びる野道が、笈川村を左折すると、まもなく勾配《こうばい》のゆるい坂にかかる。 やがて豊四郎が云った、「それにまちがいないことなんだね」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は頷《うなず》いた。 「思い違いではなく、はっきりしているんだね」 「ええ、はっきりしております」 「それならもう問題はない」と豊四郎は微笑した、「こころ祝いに酒をもらってもいいだろうね」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「どうぞ」と答えた。豊四郎の微笑は人をひきつける。きれいな澄んだ眼にあたたかさが湛えられ、眼尻が少しさがる。そして、ふしぎなほど純潔な感じのする赤くて薄い唇を、ひき緊めて上へもちあげるのだが、その眼と唇のあらわす魅力は際立っていた。 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「どうぞ」と答えながら、その眼に頬笑み返した。すると彼は衝動的に伸びあがり、つぢ[#「つぢ」に傍点]の肩へ腕をまわしてひきよせ、暴あらしく唇を吸った。非常にすばやい動作だったし、その腕には力がこもっていたので、つぢ[#「つぢ」に傍点]は避けることができなかった。 ――あのときもこうだった。 いつもこうなのだ。そう思いながらつぢ[#「つぢ」に傍点]は眼をつむった。しかし、彼が次の動作に移ろうとすると、激しくかぶりを振って、「いけません」と拒み、両手で彼を押しのけた。豊四郎はうらめしそうにつぢ[#「つぢ」に傍点]を見た。 「どうして、どうしていけないんだ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は手を鳴らしながら云った、「お酒の支度をさせますわ」 「どうしていけないんだ」 「おわかりになる筈です」とつぢ[#「つぢ」に傍点]が云った。 豊四郎はしょんぼりと坐り、つぢ[#「つぢ」に傍点]は立っていって障子をあけた。その座敷は谷に面していて、狭い庭の向うに、法師川の対岸の断崖《きりぎし》が、眼近に迫って見える。深い谷間には谿流《けいりゅう》の音があふれている、断崖のところ斑《まだら》に生えている小松や灌木《かんぼく》の茂みが、まるでその水音に煽《あお》られるかのように、さわさわと絶えまなしに揺れていた。 ――坂道にかかって十五町あまり登ると王子ノ滝があり、道はそこから二た曲りにして、法師川に沿った断崖の上に出る。 うしろで豊四郎が女中に酒肴《しゅこう》の支度を命じていた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は向うの断崖の中腹にある、小松の茂みに眼をとめ、去年のあのときは、そこに桜の若木があって、まばらに白い花を咲かせていたことを思いだした。谷間の風が荒いためだろう、その若木は上へ伸びることができず、横へ枝をひろげており、その枝にぱらぱらと、数えるほど僅かな花をつけていた。初めて豊四郎とそうなったあとのことだ。この座敷には屏風《びょうぶ》がまわしてあり、彼はその屏風の中で眠っていた。つぢ[#「つぢ」に傍点]はそこをぬけだして来て、障子をそっとあけ、汗ばんだ熱い肌に風をいれながら、ぼんやりと対岸を眺め、そうして、その小松の茂みの中に、若木の桜の咲いているのをみつけたのであった。 「なにを見ている」 うしろから豊四郎がつぢ[#「つぢ」に傍点]を抱いた。両手でつかの肩を抱き、頬ずりをした。つぢ[#「つぢ」に傍点]は頬ずりにこたえながら、向うを指さした。 「あの断崖の大きく裂けているところに、小松がひとかたまり茂っていますわね」 豊四郎は「どこに」と云いながら、片手をつぢ[#「つぢ」に傍点]の胸へすべらせた。つぢ[#「つぢ」に傍点]はその手を除《よ》けようとしたが、豊四郎は左手でそれをきつく押え、右手で胸のふくらみを包んだ。 「あの小松がどうかしたのか」 「去年あの小松の中に、桜が咲いていたんですの、まだほんの若木で、花もまばらにしか付いていませんでしたけれど」つぢ[#「つぢ」に傍点]は身をもがいた、「いけませんわ」 「ではその桜は初咲きだったんだな」 「どうぞおやめになって」 「その桜がいまはないというのか」彼はつよく頬ずりをし、指をこまかく動かした、「去年はじめて咲いて、今年はもう枯れたか、人に抜かれたかしたんだな」 「あんな断崖にあるのを抜きにおりる者があるでしょうか」つぢ[#「つぢ」に傍点]は自分の胸にある彼の手を押えた、「そんなふうになすってはいや、痛うございますからおやめになって」 「どうして、痛い筈はないじゃないか」 「からだのせいでしょうか、痛いんですのよ」 「ああそうか」と彼は手を平らにした、「それは気がつかなかった、ごめんよ、でもこうしているだけならいいだろう」 「もう坐りましょう、女中がまいりますわ」 「まだ大丈夫だ」彼はつぢ[#「つぢ」に傍点]の躯《からだ》をやわらかく左右に揺った、「――そのときつぢ[#「つぢ」に傍点]は、独りでその桜を眺めていたのか」 「あなたは眠っていらっしゃいましたわ」 豊四郎はつぢ[#「つぢ」に傍点]をやさしく抱き緊め、そのときのことを回想するように、やや暫く黙っていた。 ――道が断崖へ出た処から、奥の地蔵堂までのあいだ二十五町を法師峡といい、御領内随一の奇勝である。両岸は相接してそそり立ち、低いところで七十尺に余り、高きは百尺を越える。 豊四郎が溜息《ためいき》をついて云った。 「ここへ来たのはこれで五たびめだね」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はゆっくりと頷いた。 「初めて来たのが三月、次が六月」 「五月でございましたわ」 「その次が十月、十月から暫く折がなくて、今年の正月、そしてこんどだ、つぢ[#「つぢ」に傍点]はよく私のたのみをきいてくれたね」 「でももうそれも終りですわね」 「うん終りだ」と彼は云った、「人眼を忍んで逢うのも楽しかったが、今日でそれもおしまいにしよう、私は母にそう云うよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は黙って頷いた。 「母はうすうす勘づいているらしい、父だってむずかしいことは云わないと思う、だが、つぢ[#「つぢ」に傍点]のほうはいいのか、佐藤のことで面倒が起こるんじゃないのか」 「それは一年まえに申上げましたわ」 「しかしまだ断わってはいないのだろう」 「わたくしの事はわたくしが致します」と云ってつぢ[#「つぢ」に傍点]は声をひそめた、「女中が来たようですわ」 豊四郎はつぢ[#「つぢ」に傍点]からはなれた。 酒肴をはこんで来た女中たちは、二人の前に膳《ぜん》を直すと、茶道具を片づけて去った。膳の上の物は鳥の煎煮《いりに》と、小鮎《こあゆ》の煮浸しを除いて、皿も鉢も昆布、わかめ、山路、芽うど、自然薯《じねんじょ》、茸《きのこ》、豆腐、湯葉、牛蒡《ごぼう》、栗などを、蒸したり、胡麻《ごま》で和えたり、焼いたり煮たりしたもので、腕も一が白豆腐、二が梅干に木芽というぐあいだった。 ――右岸は嶮《けわ》しい山つづきで道もないが、左岸には、鬼|覗《のぞ》き、七曲り、猿渡し、美代ヶ淵などの勝景があり、地蔵ノ湯には料亭を兼ねた湯治宿が五軒ある。「観峡楼」はその一で、光樹院さま御代よりしばしば藩侯のお渡りがあり、精進料理を自慢にしている。 豊四郎はつぢ[#「つぢ」に傍点]より酒が弱く、たちまち酔ってしまい、すると、いつもの癖であまえだした。「ちょっと向うへゆこう。ちょっとだ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はかぶりを振った。 「たのむよ」と彼はしめっぽい声で云った、「ここで逢うのはこれっきりだからね、はなしがきまれば二人は看視されるし、式をあげるまでは逢えなくなるよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はまた静かに首を振った。 「逢えなくなってもつぢ[#「つぢ」に傍点]は平気なのか」 「ほんの暫くの辛抱ですわ」 「私はだめだ、私は淋しくってがまんできそうもないよ」 「十月のあとは六十日もあいだがございましたわ」 「それとこれとは違うよ、いまはこうして逢っているんじゃないか、こうしてつぢ[#「つぢ」に傍点]を見ていて、これから逢えなくなるというのに、このままで別れるなんてひどいよ、ねえ」と彼はすり寄ってつぢ[#「つぢ」に傍点]の手をつかんだ、「長くとはいわない、ほんのちょっとでいいから向うへゆこう、ちょっとでいいんだ、たのむよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は、躯が萎《な》えるように感じた。つかまれた手から痺《しび》れるような感覚が伝わってゆき、それが躯ぜんたいにひろがったうえ、芯《しん》のところで熱く凝固するように思えた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は眼をつむり、豊四郎はすばやく立って、彼女をかかえ起こした。 ――この家は名物は初茸《はつたけ》、しめじ、手作りの白豆腐、湯葉、芽うど、若鮎の煮浸しなどであるが、「松ノ間」からの眺めは、これらの珍味にもまして、絶景というにふさわしい。谷間から湧《わき》上って来る谿流《けいりゅう》の音がつぢ[#「つぢ」に傍点]の耳には、雨でも降っているかのように聞えた。 「どうしたんだ」と彼が囁《ささや》いた、「ねえ、なんでもないのか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は答えなかった。 「まるで冴《さ》えているようじゃないか、つぢ[#「つぢ」に傍点]、こっちまで冴えてしまうよ、平気なのか」 「水の音が雨のように聞えますわ」 「あのことを気にしているんだな、それでいけないんだ、忘れてしまわなくちゃだめだよ、これがこうして逢う最後じゃないか――さあ」 [#6字下げ]二[#「二」は中見出し] ――伊田勘右衛門は書院番の頭《かしら》、家禄《かろく》八百七十石、給人|扶持《ぶち》七十五石。妻ちよ[#「ちよ」に傍点]」に傍点]のほか、長男良一郎、その姉つぢ[#「つぢ」に傍点]の二子あり。屋敷は烏御門外の辻の西側にある。 観峡楼で豊四郎と別れたつぢ[#「つぢ」に傍点]は、いちど笈川村の万兵衛の家へ寄り、それから城下の屋敷へ帰った。そうして、中二日おいて、久野豊四郎の急死したことを知った。 明日は谷菅斎の稽古日で、題詠五首の宿題があった。菅斎は藩の和学の師範であり、西畑町に家塾をひらいていた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は門中でも成績がよく、初級の者には代稽古をするくらいであるが、歌を詠むことは不得手で、そのときも宿題の五首に手をやいていた。すると午後の三時ころ、厩《うまや》のほうで馬を入れる物音がし、弟の良一郎の声が聞えた。――彼は十五歳になるが、去年の春から馬術の稽古を始め、ようやく面白くなったのだろう、今年になってからは稽古のあとでも、ひどく降りさえしなければ、毎日桜の馬場へでかけて、飽きずに馬を乗りまわすのであった。 良一郎は話しながらこっちへ来た。相手は家士の国利大作らしい、良一郎の声はせかせかして高く、言葉つきも昂奮《こうふん》していた。 「速駆けをしていたんだ、いっぱいに速駆けをしていて、急に手綱をしぼったんだ、どうしてあんなことをしたかわからない、私はこっちから見ていたんだけれど、まるでなにか眼の前へとびだしたように、いきなりぐっと、うしろへ反りながら手綱をしぼった、こんなふうにだ」彼は身ぶりをしたらしい、「――馬銜《はみ》が舌を断ち切ったかと思うくらいだった、それで、馬は棒立ちに三度はね、三度めに久野さんは放《ほう》りだされた、そこへ岡野さんの馬が突っかけたんだよ」 「馬は決して人を踏まない筈ですがね」 「前|肢《あし》と後肢で二度踏みつけたんだ、私は見ていたんだ、頭と胸をね、岡野さんは手綱をしぼったけれど、近すぎてどうにもならなかったらしい、頭もひどくやられたし、胸は肋骨《ろっこつ》を二本踏み砕かれたそうだよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は筆を置いて立ち、窓の障子をあけた。そこは裏庭で、すぐ向うに竹藪《たけやぶ》があり、まだ黄ばんでいる竹藪の中に、咲き残った山椿《やまつばき》の花が点々と赤く見えた。障子をあけたとき、つぢ[#「つぢ」に傍点]の眼にはいったのはその椿の花で、「ああ、まだ花が残っているのだな」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は思った。厩は竹藪のうしろにあるが、良一郎と国利大作は、藪の脇の井戸端で話していた。 窓があいたのに気づいて、良一郎が振返り、姉の顔を見るとすぐに、鞭《むち》を持ったまま走って来た。 「お姉さま、馬場で大変なことがあったんですよ」と彼はまだ荒い息をしながら云った、「久野さんが手綱さばきを誤って落馬して」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は静かに遮《さえぎ》った、「もう少しゆっくり仰しゃいな、久野さんとはどの久野さんですか」 「御一門の久野さんです、久野の豊四郎さんですよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]の胸にぎゅっと拳《こぶし》ほどのかたまりができ、それが喉へつきあげてきて、呼吸が止るように感じられた。 「おけが[#「けが」に傍点]は、――」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は吃った、「ひどいおけが[#「けが」に傍点]をなすったんですか」 「ひどいどころですか、落馬したところをあとから来た馬に踏まれたんです、頭と胸と、すぐに医者を呼んだんですけれど、医者にも手がつけられなかったそうですよ」 「あなた側で見ていらしったの」 「医者が来てからのことは人に聞いたんです、戸板で家へはこんでゆきましたよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は障子を閉めた。障子を閉めると、机の前へ戻る力もないように、そのまま窓際に坐った。 ――伊田家の庭には古い紅梅が二株ある。池の畔《ほとり》にあるほうが親で樹齢三百年といわれ、勘右衛門の居間の外にあるほうはその子だと伝えられるが、これも樹齢は二百年あまりといわれる。 つぢ[#「つぢ」に傍点]はこみあげてくる吐きけを抑えるために、片手を畳について前屈みになった。呼吸は浅く、早く、とぎれがちになり、全身がふるふるとふるえた。春の午後の日光が、斜めにさすので、窓の障子が眩《まばゆ》いほど明るく、俯向《うつむ》いたつぢ[#「つぢ」に傍点]の血のけを失った横顔が、蒼白《あおじろ》くそうけ立ってみえた。――だが、心をきめるまでにさして刻《とき》はかからなかった。ほどなくつぢ[#「つぢ」に傍点]は立ちあがり、足音を忍ばせて中廊下を納戸へはいると、しっかりした手つきで着替えをした。居間へ戻って髪へ手をやり、それから弟の部屋をぬけて裏庭へ出た。 辻の裏道を烏御門とは反対のほうへゆき、蔵人町から大手筋へ出て、またその裏道をお城のほうへいそいだ。宮町、馬場外、そこを右へ折れると大手二番町で、久野家の屋敷はその角地を占めており、表門は閉っていた。まだそんな時刻ではないので、ぴったりと閉めてある門扉は、そのまま凶事のあったことを示しているように思えた。 つぢ[#「つぢ」に傍点]は門の番士に名を告げ、くぐり門を通って内玄関へいった。すぐ脇の供侍《ともざむらい》に、来客の供とみえる者が五六人おり、つぢ[#「つぢ」に傍点]が一人で来たのを訝《いぶか》るように見た。つぢ[#「つぢ」に傍点]は案内を乞い、夫人に会いたいと云って自分の名を告げた。すると、若い家士に代って、老女が出て来、丁寧ではあるが冷やかな態度で、「どういう用であろうか」と訊《き》いた。 「おめにかからなければ申上げられません」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は答えた、「また、ぜひともおめにかからなければならないのです」 老女はさがってゆき、戻って来ると「どうぞ」と云った。通された客間は夫人専用であろう、襖《ふすま》の模様も華やかな色の千草で、床間には南画ふうの山水を掛け、水盤に松と山桜が活けてあった。縁側のほうは障子があけてあり、泉池を囲んで樹立の多い庭の一部が、傾いた陽をあびて明るく見えていた。 久野夫人がはいって来たとき、つぢ[#「つぢ」に傍点]は床間を見まもっていた。水盤に活けてある松と山桜とが、三日まえのことを思いださせたのである。久野夫人がそこへ坐るまで、憑《つ》かれたような眼で床間をみつめていたつぢ[#「つぢ」に傍点]は、夫人の坐るけはいで気がつき、赤くなりながら座をすべった。――久野きや[#「きや」に傍点]女は、侍女に茶を持たせて来、侍女はすぐに去らせて、自分でつぢ[#「つぢ」に傍点]に茶をすすめた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は茶には手を出さず、夫人の眼をみつめながら、豊四郎の奇禍にみまいを述べ、容態を訊いた。 夫人は「死にました」と答えた。 つぢ[#「つぢ」に傍点]はしっかりしていた。硬ばって、白く粉をふいたようにそうけ立った顔は、殆んど生きている人間のようにはみえなかったし、大きくみひらかれた眼は、まるで二つの暗い空洞のようであったが、それでも彼女はしっかりしていた。 つぢ[#「つぢ」に傍点]は静かに云った、「香をあげさせて頂けますでしょうか」 「まだその支度がしてありませんから」と云って、夫人は不審そうに訊いた、「失礼ですが、豊四郎となにか御縁があるのですか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]の眼にとりすがるような色があらわれた、「あの方からお聞きになりませんでしたでしょうか」 夫人は黙ってゆっくりとかぶりを振った。 「つい三日まえ、――」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は云った、「あの方はお母さまに話すと仰《おっ》しゃっていました」。 夫人は黙ってつぢ[#「つぢ」に傍点]を見ていた。吟味するようにではなく、珍しい物でも見るような眼つきであった。 「あの方は、豊四郎さまは、申上げた筈です」つぢ[#「つぢ」に傍点]はけんめいな口ぶりで云った、「まえからお母さまに話すと仰しゃっていましたし、こんどはお話し申さなければならないわけがあったのですから」 「わたくしはなにも聞いていませんけれど、そのわけというのはどういうことでしょうか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は唇をふるわせた。舌がつるようで、すぐには言葉が出なかった。しかしつぢ[#「つぢ」に傍点]は勇気をふるい起こした。自分の一生が左右される瞬間だと思い、少しも恥ずる必要はないと信じていたから、――さすがに顔はあげられなかったし、声も高くはなかったが、つぢ[#「つぢ」に傍点]は紛れのない調子で、「自分が豊四郎の子を身ごもって、いま三月になる」と云った。夫人はかなり長いこと黙っていて、それから、念を押すように訊き返した。 「それは本当のことですか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「はい」と頷いた。 「わたくしにはとても、本当だとは思えませんね」と夫人が云った、「――あなたがお一人ここへみえ、御自分のお口からそう仰しゃる勇気には感心いたしますけれど、わたくしにはとうてい本当だとは信じられません」 「ええ、豊四郎さまから聞いていらっしゃらないとすれば、お信じになれないのが道理かもしれません、でも本当なのですから信じて頂かなければなりませんわ」 「ただ信じろと云われても困ります。なにか証拠になるような物でもお持ちですか」 「あの方に愛して頂いたということのほかには、なにもございません」 「それではただあなたのお言葉だけで、その子が豊四郎の胤《たね》だと、信じなければならないのですね」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「はい」と頷いた。 「あなたの御両親は知っておいでですか」 「いいえ」 「ではほかに誰か、豊四郎とあなたのことを知っている方がいますか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「いいえ」とかぶりを振った。夫人はつぢ[#「つぢ」に傍点]を見まもっていたが、やがて、どこでどうして豊四郎と知りあったのか、と訊いた。 「御側小姓《おそばこしょう》の佐藤又兵衛という者を御存じでしょうか」とつぢ[#「つぢ」に傍点]が反問した。 「外三番町の佐藤どのなら、豊四郎のお友達だそうで、両三度ここへもみえた筈です」 「わたくしの母の縁辺に当りますので、小さいときからゆき来をしておりましたが、あの方とも佐藤でおめにかかったのが初めでございます」 「それで、――その佐藤どのでも、あなた方のことを知らないのですか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「はい」と云った。 [#6字下げ]三[#「三」は中見出し] 「おかしゅうございますね、豊四郎とは友達、あなたとは御|親戚《しんせき》に当るというのに、それほど深くなっている仲を知らせないとは、――なにかわけでもあるのですか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は眼を伏せて「はい」と低く頷いた。 「聞かせて下さいますか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]ふなは少し考えていて云った、「いいえ、それは申上げられません」 夫人は溜息をついた。 「むりですね、いかにもむりです」と夫人は首を振りながら云った、「わたくしはあなたを存じあげないし、死んでしまった豊四郎に実否を糺《ただ》すこともできず、証人も、証拠になる物もなしでは、どうしようもないと思います」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は眼を伏せたままで、顔をまっすぐにあげた。眼は伏せているが、その顔には恥じているようすもなく、もちろん臆した色もみえなかった。 「むだでしょうけれどいちおう主人に話してみますから、ちょっとお待ちになっていて下さい」 そう云って、久野夫人は立ちあがった。 ――久野は先代の掃部源之《かもんもとゆき》から永代御一門にあげられている。家禄は千二百石。家臣から一門にあげられたのは久野だけで、それは掃部の父の修理亮《しゅりのすけ》が、先代の主君美濃守則発のため、二十八歳で諫死《かんし》した功によるものである。一門に列したから、仕置の席には就けないが、当代の摂津|源継《もとつぐ》はにらみのきく人物で、藩侯さえ一目おくと評されている。妻きや[#「きや」に傍点]とのあいだに、豊四郎、秀之丞の二子があり、秀之丞は十九歳になっている。 つぢ[#「つぢ」に傍点]はしっかりと自分を支えていた。正坐した肩も胸も張っており、蒼白く硬ばった顔には、なにかに挑みかかるような色があらわれていた。膝《ひざ》の上に重ねてある手は、絶えずおそってくる震えを抑えるために力をこめているので、指の爪尖《つまさき》が白くなっていた。――久野摂津が妻といっしょにはいって来、上座へ坐ってつぢ[#「つぢ」に傍点]を見た。彼は五十三歳であるが、髪も眉もつやつやと濃く、肥えた重おもしい躯に、血色のいい膚をしていた。 「いや、名のるには及ばない」 つぢ[#「つぢ」に傍点]が挨拶しようとすると、摂津は首を振ってそう云った、「話は妻から聞いた、豊四郎はしまりのないばか者で、これまでも幾たびか不始末があった、したがってそなたの云うことは事実かもしれぬ、たとえば事実だとして、そなたはどうせよというのか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は答えに困った。どうしてもらおうという気持があって来たのではない、そんなことは考えてもいなかったので、ちょっと言葉に詰ったが、摂津が「なにが望みだ」とたたみかけると、しっかりした声で云った。 「おなかの子が無事に生れましたら、豊四郎さまのお子として、引取って頂きたいと存じます」 「ばかなことを」と摂津が云った、「たとえそれが事実だったにせよ、親に隠れて密通するような者の子を、孫だなどと認めることができるか、そんなばかなことは考えるだけむだだ、ほかのことで望みがあったら聞こう」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は頭を垂れた。 「金が入用であろう、金は入用なだけ申すがいい」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は黙っていて、やがて顔をあげ、摂津の眼をみつめながら云った。 「いいえ、そのほかにお頼み申すことはございません」 「意地を張ると後悔するぞ」 「ほかに望みはございません」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は云った、「ただひとこと申上げたいことがございます、――いま豊四郎さまのことを、しまりのないばか者と仰しゃいました」 「そのうえに臆病者だ」 「あの方はしまりのないばか者でもなし、臆病者でもございません、そうみえたとすれば、あの方の御性分をよく理解していらっしゃらなかっただけです」 「彼の性分がどうだというのだ」 「また、――」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は構わずに続けた、「密通という言葉をお使いになりましたが、これもお返し申します、言葉ぐらいと仰せかもしれませんが、使いようによっては言葉だけで人を殺す場合もございます」つぢ[#「つぢ」に傍点]の声はふるえた、「――豊四郎さまとわたくしは密通などは致しません。決して、密通などというものではございませんでした、これだけははっきり申上げておきます」 そこでつぢ[#「つぢ」に傍点]は口をつぐみ、静かに辞儀をして、「これで失礼いたします」と云った。 摂津は黙って坐ってい、久野夫人が内玄関まで送って来た。夫人は低い声で、なにか自分にしてあげられることはないかと訊いた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は声が出なかったので、そっとかぶりを振った。夫人は気遣わしそうな眼でみつめながら、これからどうするつもりかと云った。 「わかりません」とつぢ[#「つぢ」に傍点]が答えた。 「でもまさか、無分別なことをなさりはしないでしょうね」 「いまわかることは」とつぢ[#「つぢ」に傍点]が云った、「――このお子を無事に産み、丈夫な、いいお子に育てるということだけです」 そして、会釈をして外へ出ていった。 つぢ[#「つぢ」に傍点]はまだしっかりしていた。躯はぐんなりと力がぬけるように感じたが、気持はこれまでにないほどしっかりと、充実し緊張していた。陽はもう沈んだが、空には残照で明るい雲があり、それがつぢ[#「つぢ」に傍点]の緊張した顔へ、まるで生気をとり戻しでもしたような、赤い反映を投げかけた。 家ではつぢ[#「つぢ」に傍点]を捜していたようで、すぐ母に呼ばれ、「どこへいっていたのか」と訊かれた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は無断で外出したことをあやまったが、どこへいったかは答えなかった。そうして夕餉《ゆうげ》が済み、父や弟が寝間へ去ってから、母に向って「自分が身ごもっている」ということをうちあけた。母親のちよ[#「ちよ」に傍点]」に傍点]は訊き返し、笑いだしそうな眼で娘の顔をみつめたが、娘が冗談を云っているのではないと気づくなり、「あ」と口をあけ、その口を手で押えながら立ちあがると、うろたえたようすでその部屋から出ていった。――父の寝間へゆくのであろう、つぢ[#「つぢ」に傍点]は呼びとめようとした。父に話すまえに母と相談したかったのであるが、良人《おっと》の癇癖《かんぺき》を極端におそれているちよ[#「ちよ」に傍点]は、娘の相談にのるより、まず良人の怒りを想像し、のぼせあがってしまったのである。 「いまに始まったことではない」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は眼をつむって呟《つぶや》いた、「お母さまはいつもこうなのだ、お父さまの機嫌に障らないように、怒らせないようにと、絶えずはらはらしている、昼も夜も、お父さまを怒らせまいとするだけで精いっぱいなのだ」 「つぢ[#「つぢ」に傍点]さん、大丈夫、――」と眼をつむったままつぢ[#「つぢ」に傍点]は自分に問い、自分に答えた、「大丈夫よ、あたし母になるんですもの」 母が戻って来て、恐怖におそわれたような表情で、「お父さまがお呼びです」と云った。起きて居間にいるというので、つぢ[#「つぢ」に傍点]は立ちあがって廊下へ出たが、母はついて来ようとしなかった。 勘右衛門は火のない手焙《てあぶり》を脇に、白けた顔で坐っていた。彼は四十三歳になる、書院番頭という役を誇りにし、役目に失態がないようにと努めるほかには、微塵《みじん》も気持にゆとりのない人であった。 「仔細《しさい》を聞こう」と彼は静かに云った、「おちついて、よくわかるように話せ」 いきなり喚きだすと思ったので、つぢ[#「つぢ」に傍点]はちょっと戸惑いをした。勘右衛門はやはり静かに訊いた。 「身ごもったことはわかった、相手は誰だ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は答えなかった。 「相手の名を聞こう、誰だ」 「申せません」とつぢ[#「つぢ」に傍点]が云った。 「なぜ云えない、名も云えないような男か」 「その方が亡くなったからです」 勘右衛門の手が膝の上でふるえた。 「嘘ではないだろうな」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「はい」と頷いた。助右衛門は五拍子ほど黙っていて、やがてまた訊いた。 「おまえには佐藤又兵衛という許婚者《いいなずけ》がある、佐藤のほうはどうするのだ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は俯向いて、もしよければ自分からあやまる、と答えた。 「親はないも同然だな」と彼は云った、「親に隠れて男をつくり、許婚者への詫《わ》びも自分でする、おまえには親など有ってなきも同然らしい、――それもよかろう、だが、自分をどうする、自分の始末をどうするつもりだ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は答えなかった。そこで初めて、勘右衛門がどなりだした。 ――伊田家の親子紅梅には、毎年どこよりも早く鶯《うぐいす》が来るといわれ、その季節には観梅を兼ねて鶯を聞きに来る客が多い。春のなかばになると、鶯は裏の竹藪に移り、そこに巣でもかけるのか、初夏のころまで鳴いているのであった。 勘右衛門は娘に短刀をつきつけて、「自害しろ」と喚いた。 「世間にも御先祖にも申し訳が立たぬ。おれは御役を辞して頭をまるめる、おまえも武士の娘なら生きてはいられまい」と彼はふるえながら叫んだ、「――これで自害しろ、おれが見届けてやるからここで自害しろ」 勘右衛門は自分の膝を打った。 「そんなみだらな者を生かしてはおけぬ、自害しなければおれが手にかけるぞ」 「自害は致しません」とつぢ[#「つぢ」に傍点]が云った、「わたくしはみだらなことをしたのではありません。その方との仲はしんじつだったのです、その方が亡くなりさえしなければ、しんじつだということがわかって頂けたのです」 「黙れ、そんなことは申し訳にならぬ、自害するかおれが手にかけるか、道は二つだ、おれが手にかけようか」 そこへ母が来た。襖《ふすま》の向うで聞いていたのだろう、泣きながらはいって来て、おろおろと二人のあいだに坐った。 [#6字下げ]四[#「四」は中見出し] つぢ[#「つぢ」に傍点]は笈川村の万兵衛の家に預けられた。 そこは勘右衛門の乳母の里で、乳母のおたつ[#「たつ」に傍点]はもう亡くなっていたが、その孫に当る太助が伊田家で下男をしており、律義な当主の万兵衛は、伊田家を二代相恩の主人、と思っているようであった。――つぢ[#「つぢ」に傍点]も弟の良一郎も、幼いころからよく訪《たず》ねてゆき、山狩り、摘草、水泳ぎなどをして遊んだものだ。万兵衛はもう四十五歳になり、妻のおこと[#「こと」に傍点]は一つ年上で、太助、丈吉、おきみ[#「きみ」に傍点]、と三人の子がある。二十一になる太助は伊田家に奉公してい、十九になる丈吉と、十七歳のおきみ[#「きみ」に傍点]とが、親たちと共に一町歩あまりの田畠を耕していた。 つぢ[#「つぢ」に傍点]は亡くなった乳母の隠居所へはいった。それは別棟になった六帖と二帖の建物で、少し高くなっている敷地の、端のほうにあり、田圃《たんぼ》や雑木林の向うに、法師峡へゆく道と、法師川の流れが見えた。川は少し上のところで、東から流れて来る枝川と合流しており、法師川は北へのびて、地蔵嶽の谷間へと消えている。これらの景色は、隠居所の六帖に坐っていて眺めることができた。 家族の人たちはつぢ[#「つぢ」に傍点]に冷淡であった。 勘右衛門からも「構うな」ときびしく云われたようだが、親の許さない者の子を身ごもっている、ということで、律義な万兵衛はすっかり肚を立て、つぢ[#「つぢ」に傍点]のために自分で恥じていた。三度の食事と風呂のとき以外は、誰も隠居所へ近よろうとしないし、特に丈吉とおきみ[#「きみ」に傍点]とは口もきかなかった。――食事や風呂の世話はおこと[#「こと」に傍点]がしてくれるのだが、これも万兵衛に云い含められたとみえて、必要なことだけするとすぐに去り、こちらから話しかける隙も与えなかった。 つぢ[#「つぢ」に傍点]にはそのほうがよかった。なまじ同情されたり、諄《くど》くわけを訊かれたりするよりも、独りでそっとしておかれるほうがおちつくし、気持も紊《みだ》されずに済むからである、笈川村へ移って半月ほど経ったとき、つぢ[#「つぢ」に傍点]は「昌福寺までいって来たい」と万兵衛に告げた。万兵衛はいい顔をしなかったが、「お祖母さまの戒名をもらってくるのだ」と云うと、しぶしぶ承知をし、おこと[#「こと」に傍点]を供に付けてくれた。 昌福寺は浪江村にある菩提寺[#「ぼだいじ」に傍点]で、つぢ[#「つぢ」に傍点]は住職に会い、祖母の位牌《いはい》を作ってもらった。そして帰って来ると、半紙に豊四郎の俗名と年を書き、その位牌の裏に貼付《はりつ》けた。三尺のひらきを片づけ、おこと[#「こと」に傍点]の持って来てくれた、古い仏具を並べて位牌を安置すると、どうやら仏壇らしくなった。つぢ[#「つぢ」に傍点]はそれから朝と夕方には、欠かさず燈明と線香をあげ、四|半刻《はんとき》ほど経を読むのを日課にした。 「人に訊かれると嘘は云えませんから、あまり外へ出ないようにして下さい」 万兵衛にそう云われたが、おなかの子のためにも、動かずにいては悪いと思うし、つぢ[#「つぢ」に傍点]自身は少しも恥じる気持がないので、日に一度は歩きにでかけた。恥じる気持はなかった、つぢ[#「つぢ」に傍点]はいつも額をあげていたし、はっきりとものを云った。それで万兵衛はますます肚を立てるようだったが、つぢ[#「つぢ」に傍点]は少しもめげなかった。 七月になった或る日、――つぢ[#「つぢ」に傍点]が縫い物をしていると、縁先に静かに近よって来る者があった。見ると、それは佐藤又兵衛であった。 「十日ほどまえに江戸から帰りました」と又兵衛が云った、「ぐあいはどうです」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はしっかりと彼を見あげた、「失礼ですけれど、あがって頂くわけにはまいりませんのよ」 「なに、此処で充分です」 又兵衛は濡縁に腰を掛けた。笠を脇に置き、手拭を出して汗を拭き、そうして向うの景色を眺めながら、「これはいいところだ」と呟いた。彼の役は側小姓で、一昨年の夏、藩主の供をして江戸へいった。それからまる二年経っているが、まるで昨日別れた人のように、姿にも態度にも、変ったところはみえなかった。 「ここなら城下にいるよりずっとましだ、からだのためにもいいでしょう」と彼は向うを見たままで云った、「――ずっと順調ですか」 「どうぞ、その話はなさらないで下さい」 「その話をしに来たんですよ」と彼は穏やかに云った、「五年まえから許婚者だったことはべつとして、幼な馴染というだけでもいい、おつう[#「つう」に傍点]さんはまえには、私のことをこんなときの相談相手と思っていたのではなかったかな」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は縫い物を置いてうなだれた。 「じつを云うと、こんどのことについては、私も責任を感じているんです」 「あなたが、――」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は眼をあげた。 又兵衛が云った、「相手は久野豊四郎、そうでしょう」 「お名前は申せません」 「そう云いとおしたそうですね、お父上には理解できなかったようだし、誰にもできることではないだろうが、私はいかにもおつう[#「つう」に傍点]さんらしいと思った、しかし」と彼は静かに振返った、「――あんなだらしのない甘ったれを、どうしておつう[#「つう」に傍点]さんが好きになったか、それが私にはわからない、いったいどうしたんです、どんなきっかけでそんなことになったんですか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はまたうなだれて、そのまえに訊くが、あなたはどうしてあの方だとわかったのか、と反問した。又兵衛は片手をあげて、その手をまた膝へおろしながら、「責任を感じるというのはそこなのだ」と云った。 「家でおつう[#「つう」に傍点]さんと会うたびに、彼の態度や言葉つきが違ってくる、おつう[#「つう」に傍点]さんのことを私に話す口ぶりまで、がまんのならぬほど甘ったるくなり、それを隠そうという神経さえなくなってきた、私はよほど出入りを断わろうと思ったのだが、おつう[#「つう」に傍点]さんの気性を知っていたから、そんな必要もあるまいと、放っておいたのです」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はうなだれていた顔をあげ、向うの法師川のほうへ眼をやりながら、「あの方は可哀そうな方でした」と呟くように云った。 「あなたは黙って坐っていらっしゃるだけで、みんなに注目され、みんなを惹《ひ》きつける力をもっていらっしゃる」 又兵衛は「おう」と首を振り、つぢは静かに続けた、「けれどもあの方は違います、いっしょ懸命に座興をつとめたり、機嫌をとったりしなければ、誰にも認めてもらえませんし、認めてもらってもすぐに忘れられてしまいます、――わたくしは外三番町のお家で、それをずいぶんたびたび見ておりました、あの方が人の注意を集めるために、汗をかいて座興をつとめる姿も、せっかく注意を集めたのにすぐ忘れられて、しょんぼりと坐っている姿も、……お気の毒で、可哀そうで、だんだんとそのままに見すごすことができなくなったのです」 又兵衛はつぢの顔を見たが、なにも云わずつぢ[#「つぢ」に傍点]はなお続けた、「――あなたがずっと友達づきあいをなすっていたのも、おそらくわたくしと同じ気持だったでしょう。友達づきあいをなすっているあなたも、だらしのない甘ったれなどと仰しゃるし、あの方のお父さまでさえ、しまりのないばか者だと仰しゃいました」 「あの親は子の才分を知っていましたよ」 「わたくしは可哀そうで見ていられなくなりました」 「彼はそこへつけこんだのだ」と又兵衛が云った。 「いいえ違います、わたくしのほうであの方のお力になってあげたかったのです」とつぢ[#「つぢ」に傍点]は云い返した、「わたくしが側にいれば、あの方に自信をもたせてあげ、力も付けてあげられると思ったのです、それで」 又兵衛は手をあげた、「わかりました、もう結構です」 「誤ったとすればわたくし自身で、あの方にはなんの責任もございません、これだけは申上げておきます」 「なまいきなことを云いますね」と又兵衛が云った、「――しかしまあいい、その話はもう充分です」 そして彼は立ちあがり、裏のほうへ去っていった。裏の崖《がけ》に泉がある、そこで顔を洗ったのだろう、ほどなく、濡れ手拭で衿《えり》を拭きながら戻って来た。 「さてそこで、――」と彼はまた濡縁に腰をかけて云った、「これからの問題だが、このさきいったいどうするつもりです」 「はっきり申上げることはできませんけれど、お産が済みましたら、ここで寺子屋のようなことでもして、子供を育ててゆきたいと思います」 又兵衛は頷いた。それから、ふとつぢ[#「つぢ」に傍点]の顔をみつめながら、「当ててみようかな」と云った。 「おつうさんの気持の中には、もう彼の姿など残ってはいないでしょう」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はあっけにとられたような眼で、又兵衛を見あげた。又兵衛は唇に微笑をうかべ、笠を取って立ちあがった。 「その返辞は聞くには及びません」と彼は云った、「今日はこれで帰ります」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は慌てたように云った、「どうぞお願いですから、もうここへはおいでにならないで下さいまし」 「いや、ときどき来ますよ」 そう云って、又兵衛は会釈をし、もういちど景色を褒めてから、静かに去っていった。 ――この土地は冬が早く、十月にはいると山に雪が積り、それが一日ごとに里のほうへのびて来て、十一月には見る限り白一色に掩《おお》われてしまう。そうして法師川の流れだけがあるときは紺青《こんじょう》に、あるときは黒く、また鋼《はがね》色にきらめきながら、決して凍ることなく、せせらぎの音をひびかせるのであった。 つぢ[#「つぢ」に傍点]は十一月の初めに男の子を産んだ。 予定より十日ほどおくれたが、初産《ういざん》にしては軽かったし、子供もよく肥えていて大きく、目方の重いのに産婆をおどろかせた。――おそらく又兵衛の好意であろう、七夜にはみごとな鯛《たい》と酒が届いたので、子供の枕もとに祝いの膳《ぜん》を据え、つぢ[#「つぢ」に傍点]が自分で「吉松《よしまつ》」と名を付けた。それは豊四郎の幼名であった。 [#6字下げ]五[#「五」は中見出し] 又兵衛は月に一度ぐらいの割で訊ねて来、いつも濡縁にかけたまま、半刻ほど話して帰った、断わっても相手にしないし、又兵衛が来はじめてから、万兵衛の態度も少しずつなごやかになるようすなので、しいて「来てくれるな」とも云わなかったが、十月に来たあと、年があけるまで姿をみせなかった。 実家からは毎月の仕送りをして来るだけで、母はもちろん、弟の良一郎も訪ねては来なかった。もちろん父に厳禁されているのだろうし、つぢ[#「つぢ」に傍点]も来てもらいたいとは思わなかったが、正月の七草が過ぎてから、久方ぶりに又兵衛があらわれ、いっしょに良一郎が来たのを見ると、口をきくより先に涙がこぼれた。――一年足らずのあいだに、驚くほど良一郎は背丈が伸び、顔つきもずっと大人びてみえた。 「今日は良さんがいっしょだから、上へあがらせてもらいますよ」と又兵衛が云った。 二人は雪沓《ゆきぐつ》をぬいであがり、炉端へ坐るまえに、寝かしてある子供を、覗きにいった。 「大きな若旦那だ、お手柄ですね」と又兵衛が手を伸ばしながら云った、「――ひとつ抱かせてもらいますかな」 「どうぞあとで」とつぢ[#「つぢ」に傍点]がいそいでとめた、「いま起こすとむずかって困りますから、どうぞ、――良さんもこちらへ来ておあたりなさいな」二人は炉端へ来て坐った。 「おみまいにも来なく申し訳ありません」と良一郎は手をついて辞儀をした、「――隠れて来ようと思ったんですけれど、お母さまがあんまり心配なさるものだから」 「わかっています、良さんの来られないことはよくわかっていましたよ、それよりもわたくしのことで、お友達などにいやなおもいをさせられはしませんでしたか」 「いいえ」と良一郎は首を振った。 「そんな話はやめだ」と又兵衛が遮った、「じつは今日はお別れに来たんですよ」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はどきっとしたようであった。 「殿さまの参覲《さんきん》が繰りあがりましてね、二月はじめに出府ときまったんです、そうなると多忙で出られなくなりますからね、良さんをさそってやって来たわけです」 「王子八幡へ参詣《さんけい》すると云って来たんです」と良一郎が云った、「私もそうだと思ったものだから、浪江村をこっちへ曲ったときは吃驚《びっくり》してしまいました」 「そういうわけで長居はできないんです、若旦那を抱いたらすぐに帰りたいんだが」と云って、又兵衛は枕屏風のほうを伸びあがって見た、「まだ起きそうもありませんな」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は二人から眼をそむけ、なにも御馳走ができないから餅でも焼きましょう、と云って立とうとしたが、そのときふと思いだして、「お七夜には結構なものを――」と又兵衛に礼を述べた。又兵衛は「いや」と云いかけたが、そのままあいまいに口を濁した。 つぢ[#「つぢ」に傍点]の焼く餅を、健啖《けんたん》に喰《た》べながら、又兵衛と良一郎は半刻あまり話していった。なにを話していたか、つぢ[#「つぢ」に傍点]は殆んど覚えていない。又兵衛が江戸へいってしまうこと、一年の余も会えなくなるということで胸がいっぱいになり、いくら気持を引立てようとしても、寒ざむとした心ぼそさから、どうしてもぬけ出ることができなかった。 「ではまた来年の夏、――」と雪沓をはいてから、又兵衛が云った、「坊やを抱けなかった事は残念だったと、よくそう云っておいて下さい」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「はい」と云って深くうなだれた。 「お母さんになってからやさしくなりましたね」と又兵衛が云った、「そのほうがおつう[#「つう」に傍点]さんに似あわしい、別れにはこのうえもない餞別《せんべつ》です、ではこれで」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は黙って低頭した。良一郎の挨拶にも答えられなかった。喉《のど》が詰ったようになって声が出ず、涙がこぼれそうで、顔をあげることもできなかったのである。それから、六帖の端へ出てゆき、丘を下って遠ざかる二人を見送りながら、つぢ[#「つぢ」に傍点]は歯をくいしばって嗚咽《おえつ》した。 二月の下旬になって、江戸から又兵衛の手紙が来た。無事に着いたことと、こちらの消息を問うだけの、ごく短いものだったが、つぢ[#「つぢ」に傍点]には胸のときめくほど嬉しかった。幾たびも読み返したのち、じっとしていられなくなり、吉松を抱いて法師川まで歩きに出た。 法師川は雪解の水でふくらみ、水際にはびっしりと、みずみずしく芹《せり》が伸びていた。朝の陽を浴びた河原は暖たかく、猫柳はもう葉になっていた。つぢ[#「つぢ」に傍点]はあやされるような気分になり、少女のころを思いだしながら、吉松を河原に坐らせて、芹を摘み、蓬《よもぎ》を摘んだ。 ――一刻ちかくも遊んだであろう。吉松がむずかり始め、眠る時刻だと気づいたので、つぢ[#「つぢ」に傍点]は芹と蓬を持って家へ帰った。 母屋へ寄って、摘んだ物をおこと[#「こと」に傍点]に渡すとおこと[#「こと」に傍点]が声をひそめて、「お客さまです」と囁いた。つぢ[#「つぢ」に傍点]はけげんそうな眼をし、おこと[#「こと」に傍点]はさらに「久野さまという方です」と告げた。つぢ[#「つぢ」に傍点]は反射的に吉松を抱き緊めた。 「うちの人がお相手に出ています。お待ちかねのようですからすぐいらしって下さい」 つぢ[#「つぢ」に傍点]の顔は蒼ざめたが、しっかりした歩きぶりで隠居所へゆき、濡縁の所で立停った。 六帖に久野摂津と夫人のきや[#「きや」に傍点]女がおり、万兵衛は二帖のほうにかしこまっていたが、つぢ[#「つぢ」に傍点]が来たのを見ると、すぐに立って出ていった。つぢ[#「つぢ」に傍点]は黙って立っていた。 「お留守に邪魔をしていました」と夫人が云った、「こちらへあがって下さい」「孫を見に来たのだ、それが吉松か」と摂津が云った。 孫という言葉が、つぢ[#「つぢ」に傍点]の胸を刺し貫くようにひびいた。その率直なひと言は、どんな弁明よりはっきりと、夫妻の気持をあらわしていたし、つぢ[#「つぢ」に傍点]の気負いを挫《くじ》けさせた。つぢ[#「つぢ」に傍点]が六帖へあがると、夫人がすぐに吉松へ手を出した。吉松はふしぎそうな顔をしたが、泣かずにおとなしく抱かれた。 「こっちへよこせ」と摂津が云った。 こらえ性もなくせきたて、奪うように抱き取ると、「これは重いこれは重い」と云いながら、乱暴に揺りあげ揺りあげし、吉松はびっくりして泣きだした。つぢ[#「つぢ」に傍点]は「もう眠る時刻なのです」と云い、自分のほうへ受取って、二人に会釈しながら乳を含ませた。 「今日は孫に会うかたがた、おまえを迎えに来た」と摂津が云った、「おれは先に帰るから、詳しいことはこれに聞いてくれ、おまえは久野の嫁だ、久野の嫁として恥ずかしくないことを、おまえは自分で証明した、――おれの口からはこれだけしか云えない、肚の立つこともあるだろうが、こっちにも仔細があったのだ、よくわけを聞いて、納得したら久野へ来てくれ、そのとき改めて謝罪をしよう」 そして「待っているぞ」と云うと、さっさと立って出ていった。夫人が「そのまま」という手まねをしたので、つぢ[#「つぢ」に傍点]は送りには立たなかった。 「つぢ[#「つぢ」に傍点]さん、堪忍して下さい、あのときはあのような挨拶しかできなかったのです」と夫人は静かに云いだした、「――いまだからうちあけますが、わたくしはあなたのことを聞いていました」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は屹《きっ》と夫人を見た。 「あなたと法師峡へいって帰った晩に、初めてあれが話したのです、わたくしは主人に相談しましたが、主人はうけつけませんでした、――豊四郎のような人間にろくな女がみつかる筈はない、おそらく金でもめあてだろう」夫人はちょっと頭を垂れた、「――ごめんなさい、これは主人だけでなく、わたくしもそう思ったことなのです、ですからあなたがいらしったとき、お人柄があまりに違うので、主人にそう話したのです」 摂津も自分で会ってみて、つぢ[#「つぢ」に傍点]が想像したような女でないことを認めた。しかし、それだけで嫁と認めるわけにはいかなかった。生れて来る子が男なら、久野の跡継ぎになる。その子の母としての資格があるかないかは、慥《たし》かめてみなければならない。そう考えた結果、あのように無情なあしらいをしたのだ、と夫人は云った。 「人間が人間をためすなどとは、まことに卑しいふるまいですけれど、豊四郎があのような性分であり、あなたという方を少しも存じあげなかったのですから、やむを得なかったと思って堪忍して下さい」夫人はそこで頭を垂れ、両手の指で眼を押えた、「――あなたが家へいらしって、主人に言葉返しをなすった、豊四郎がしまりのないばか者でもなし、臆病者でもない、いまでも覚えています、あのときわたくしは嬉しくって、……それから、その仏壇にある位牌、俗名久野豊四郎と書いてあるのを見て、主人もわたくしも」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はそっと立ちあがった。吉松が眠ったのである、納戸をあけて夜具を出し、枕屏風をまわして、子供を寐《ね》かしつけながら、つぢ[#「つぢ」に傍点]はじっと眼をつむった。 「わたくし共があなたのことを知ったのは、ある方のおかげです」と夫人は湿った声で続けた、「あなたに許婚者がいらしったことも、豊四郎とそういう仲になったお気持ち、御両親に責められながら、とうとう久野の名を出さなかったことも、そうして、こちらへ来てからの少しも悪びれない、凛《りん》としたお暮しぶりも、みんなその方からうかがいました」 つぢ[#「つぢ」に傍点]はぎゅっと、つむった眼に力をいれた、そうだ、とつぢ[#「つぢ」に傍点]は思った。 ――この子が生れたことも、お七夜がいつだということもその人が知らせたのだ、あの祝いの鯛と酒は、その人の知らせで久野から届けて来たのだ。 つぢ[#「つぢ」に傍点]はそう気づいて、眼の裏にその人の顔を思い描いた。 「久野へ来て下さい、来てくれますね、つぢ[#「つぢ」に傍点]さん」と夫人がまた云った、「乳母も雇ってあります、久野へ来て、久野のむすめになって下さい、長くとは云いません、一年もいて下さればいい、――そのあとを云いましょうか」 つぢ[#「つぢ」に傍点]は「いいえ」と云った。自分に向って頬笑みかける人の顔が、見えるように思えたからだ。夫人は立っていって、三尺のひらきをあけ、燧石《ひうち》を打って燈明と線香をあげた。 「豊四郎は運の悪い生れつきだったけれど、あなたという方にめぐりあえて仕合せでした」と夫人が云った、「これからはあなたが仕合せになる番ですよ」 底本:「山本周五郎全集第二十七巻 将監さまの細みち・並木河岸」新潮社 1982(昭和57)年8月25日 発行 底本の親本:「オール読物」 1957(昭和32)年3月号 初出:「オール読物」 1957(昭和32)年3月号 ※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
https://w.atwiki.jp/trebor/pages/666.html
村松山 虚空蔵堂那珂郡東海村村松8
https://w.atwiki.jp/buy-doujin/pages/23.html
サークル名 作家名 マジックフォーチュン八王子店 長船海里 マスカット かん奈 松本ドリル研究所 ながの~ん 魔法新撰組 香月☆一 魔法探偵社 光姫満太郎 魔理亜の缶詰 河井まりあ まるあらい 新井和崎 まんどらごらすとらいか~ 秋乃武彦 みずきちゃんくらぶ ごとP みずたたき 水炊き みたらし倶楽部 みたらし候成 みやびつづる部 みやびつづる みりおんばんく 瀬之本久史 無軌道 あおみりる 武蔵堂 ムサシノセカイ 無人少女 梱枝りこ もいすちゃー マイク 萌雛化学 桃子 森井さんとこの 森井しづき もんてかるろ屋 瀬菜モナコ
https://w.atwiki.jp/aizufudoki/pages/80.html
本編とは関係なく気になった点や、記事を別にまとめたもの、その他いろいろな事をまとめます。 会津地方の地図 磐梯山、猫魔嶽 尾瀬 白峯銀山 小野嶽・長者屋敷について 八十里越 六十里越 枯木峠について 滝沢峠 応湖川について 渠川について 栗村堰 頭無清水(蓼川・中荒井組今和泉村) 駒返坂について(松川組野際新田村) 蝉峠(弥五島組枝松村) 蝉峠(野沢組芹沼村) 銀山峠(高田組軽井沢村) 市野峠と市野駅 狭間峠 青坂峠・藤峠(旧越後街道) 束松峠(旧越後街道) 鳥屋峠(池原~天屋) / 鳥屋峠(松尾~軽沢/漆窪。旧越後街道) 塩峯峠(夏井/西羽賀~塩坪) 車峠 夷口七峠 会津六社(会津大鎮守六社)諏訪神社(会津若松市) 伊佐須美神社(会津美里町(高田)) 磐椅神社(耶麻郡猪苗代町) 蚕養國神社(会津若松市) 心清水八幡神社(河沼郡坂下町塔寺) 西村八幡宮(蒲原郡下條組西村) 東照宮 八幡宮(滝沢村) 宗像神社(滝沢村) 伊舎須弥神社 土津神社 新宮熊野神社(長床) 会津六詣出塔寺村 観音堂(立木観音) 中田村 観音堂(中田観音) 伊佐須美神社 柳津村 虚空蔵堂(福満虚空蔵尊 円蔵寺) 野沢原町 観音堂(鳥追観音) 野沢組中野村 山神社(大山祇神社) 恵日寺 興徳寺 弥勒寺 融通寺 實成寺 東明寺 高巖寺 金剛寺 長命寺 浄光寺 妙法寺 蓮華寺 恵倫寺 寶積寺 天寧寺 会津高野山(冬木沢) 柳津虚空蔵堂円蔵寺 日新館 方言 風習など 太子守宗 沼御前神について 会津地震 / 山崎新湖 歴代会津領主と主な出来事 陸奥国司表 皆鶴姫 城四郎重範 風土記内の長さについて(凡例より) 単位 長さ m/km換算 細かい数字 1里 36町 約4.1km 約4,123.76832m 1町 60間 約115m 約114.54912m 1間 6尺3寸 約1.9m 約1.909152m 折衷尺(寛政12年(1800年)伊能忠敬が測量に使った単位) 1尺≒30.304cm 1寸≒3.0304cm ※6尺 181.824cm + 3寸 9.0912cm = 190.9152cm = 1.909152m ※現在のメートル法とは誤差あり 国文学研究資料館でも会津風土記を公開していました。 →国文学研究資料館版 会津風土記 自分の知る限り一番古い会津風土記の資料です。 漢文で書かれており振り仮名もなく難読極まれり。 ぱっと見る限りで新編会津風土記と内容が異なる所もありました。
https://w.atwiki.jp/tohomusicdb/pages/814.html
なんか緊張する -- (あばばばば) 2022-03-01 07 43 23
https://w.atwiki.jp/shuinn/pages/4854.html
村屋坐彌冨都比賣神社(村屋神社) 奈良県田原本町に鎮座する村屋坐彌冨都比賣神社の御朱印です。 季節ごとにさまざまなイラストの御朱印をいただくことができます。 見開きサイズの御朱印もあります。 「海の日」の御朱印です。 悪疫退散の御朱印です。 通年でいただける御朱印です。 村屋神社の御朱印です。 物部神社の御朱印です。 ★この神社にはオリジナル御朱印帳があります。 ★住所 奈良県磯城郡田原本町大字蔵堂423 - 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/obbligato207/pages/26.html
え 戻る→用語集 用語集/あ行 エアリエル・サイガ・インヴォルグ エカシク・クランドウ 恵賢蔵堂 (えかしく・くらんどう) エギガス エク・アル・カー エグゼリシュ・シルマルリルラ エスターファン? MO-CRAFT (エムオークラフト) エルーナ エルグス エルセ・ビファジール エルセ・ビファジール・セルゲネイ エルセ・ビファジール・バールダル エルセ・ビファジール・バザナモ エルタヒン? エル・ミュート エ・ル・ミュウ・ト エンズディン エンバー・ソーン エンバー・ソーン・バリエノ 戻る→用語集 用語集/あ行
https://w.atwiki.jp/wakan-momomikan/pages/14.html
にっぽん 日本 Japan あ~た│な~わ│ ■アーマジムン、アァマッティブ、あいかちゅう(愛花虫)、あいがのうみぼうず(安乎の海坊主)、あいもとのだいじゃ(愛本の大蛇)、アイラクチェポ、あおあんどん(青行灯)、あおいおんな(青い女)、あおいくも(青蜘蛛)、あおいとかげ(青い蜥蜴)、あおいのもんどころさま(葵の紋所様)、あおいろほうし(青色法師)、あおおにあかおに(青鬼赤鬼)、あおきふくろのようなもの(青き袋のようなもの)、あおさぎび(青鷺火)、あおすじはし(青筋喙)、あおたきのちざくら(青滝の血桜)、あおとげぶね(翠棘艨)、あおどり(青鳥)、あおにゅうどう(青入道)、あおにょうぼう(青女房)、あおのぎにふしたるもの(仰ぎに臥したる者)、あおひこうま(青飛行魔)、あおびょうたん(青葫蘆)、あおぼうず(青坊主)、あおものきり(青物切)、あかいうさぎ(赤い兎)、あかいかおのもの(赤い顔のもの)、あかいかやのほ(赤い萱の穂)、あかいかわうま(赤い川馬)、あかいきんちゃく(赤い巾着)、あかいし(赤石)、あかいしたあおいした(赤い舌青い舌)、あかいしゃもじ(赤い杓子)、あかいだいこん(赤い大根)、あかいねむのはな(赤い合歓の花)、あかいはこしろいはこ(赤い箱白い箱)、あかいひかり(赤い光)、あかいぷっつり(赤いぷっつり)、あかいむしこしろいむしこ(赤い虫こ白い虫こ)、あかいわらじ(赤草鞋)、あかうさぎ(赤兎)、あかうし(赤牛)、あかうで(赤腕)、あかうま(赤馬)、あかえい(赤荷魚)、あかえい(赤荷魚)、あかおにでんろく(赤鬼伝六)、あかきかみのけもの(赤髪獣)、あかくらがいけのぬえ(赤倉ヶ池の鵺)、あかご(赤児)、あかごのほおひげ(赤子の頬髭)、あかごぶちのぬし(赤子淵の主)、あかごや(赤子屋)、あかじた(赤舌)、あかじた(赤舌)、あかすっぽん(朱泥亀)、あかだいこ(赤大根)、あかたのき(あかたの木)、あかて、あかてぬぐい(赤手拭)、あかとげぶね(丹棘艨)、あかとり(淦取り)、あかとりみみ(淦取耳)、あかなめ(垢嘗)、あがねこ、あかのぼうこん(垢の亡魂)、あかはだか、あかばち(赤蜂)、あかぶち(赤渕)、あかはな(赤鼻)、あかひこうま(赤飛行魔)、あかびらさま(あかびら様)、あかふんきつね(赤褌狐)、あかぼうず(赤坊主)、アカマター、あかみじぞう(赤身地蔵)、あかめんこう、あかりなしそば(無灯蕎麦)、あかん(不柑)、アカングワーユ、あかんぼ(赤ん坊)、あかんぼう(赤坊)、あかんぼう(赤ン坊)、あきうど(あき独活)、あぎん(悪祁)、あきんどぎつね(商人狐)、あくか(悪火)、あくしゃぎょうのえきじん(渥赭形の疫神)、あくしゅのきじょ(悪趣の鬼女)、あくだ(悪田)、あくちゅうしめつのくじゃくみょうおう(悪虫死滅の孔雀明王)、あくちゅうそうじょうのようえかんのん(悪虫掃攘の葉衣観音)、あぐとねぶり(踵舐り)、あくびょうがみ(悪病神)、あくふう(悪風)、あこうのしおかい(赤穂の塩買)、あごめ(頤目)、あごひげのぼうさん(鬚の坊さん)、あさがおにんぎょう(朝顔人形)、あさくさのけじょ(浅草の化女)、あさのうさぎ(朝の兎)、あさまのくま(浅間熊)、あしあらいたらい(洗脚盥)、あしかきばばあ(足掻婆)、あしかぶり(足かぶり)、あしきき(悪気)、あしきつち(汚土)、あしげのぞうやく(葦毛の草駅)、あしだのかお(足駄顔)、あしのあるあおだいしょう(足のある青大将)、あしのはえたいと(足の生えた糸)、あしもとにみず(足許に水)、あしゅらおう(阿修羅王)、あしゅらにょ(阿修羅女)、あじをみて(味を見て)、あすかでら(飛鳥寺)、あずきあらい(小豆洗)、あずきあらい(小豆洗)、あずきあらい(小豆洗)あずきあらいだぬき(小豆洗い狸)、あずきすり(小豆摩)、あずきそぎばば(小豆そぎ婆)、あずきどうじ(小豆童子)、あずきとぎ(小豆磨)、あずきとぎのばばあ(小豆磨の婆)、あずきはかり(小豆斗)、あずきばばあ(小豆婆)、あずきをあらうおと(小豆を洗う音)、あずきをあらうおと(小豆を洗う音)、あせ、あせかきじぞう(汗掻き地蔵)、あせのいし(汗の石)、あそぶはそんじゃ(遊者損者)、あたけのようかい(安宅の妖怪)、あたごのいわひめ(愛宕の岩姫)、あたごのおたいら(愛宕の於平)、あたごのとび(愛宕鳶)、あたごのゆうし(愛宕の勇士)、あだどり(仇鳥)、アタネ、あたまがししににたむし(頭が獅子に似た虫)、あたまのわらじ(頭痛草鞋)、あたまふろ(頭風炉)、あたまをかきたい(頭を掻き鯛)、あつ(悪液)、あつたのしらさぎ(熱田の白鷺)、アッチキリアッテケヘ、あとおいこぞう(後追い小僧)、あとがほしいか(跡が干烏賊)、あとさき(後と前)、あとさきにあたまのあるうま(前後に頭のある馬)、あなうやしりえい(阿奈宇耶室利永)、あにさまのへび(兄様蛇)、あねさまあねさま(姉様姉様)、あねのかね(姉の鐘)、あのよのあくま(あの世の悪魔)、あぶ(虻)、アプカッパ、アプトルヤムペウェンユク、あぶらあかご(油赤子)、あぶらおけ(油桶)、あぶらかいすかい(油買酢買)、あぶらげさんまい(油揚三枚)、あぶらさし(油さし)、あぶらすまし(油すまし)、あぶらなせ(油返せ)、あぶらつぼをひくあり(油壷を引蟻)、あぶらぼう(油坊)、あぶらむし(阿浮乱虫)、あぶらむし(膏虫)、あほうたる、あほうのひ(あほうの火)、アホラ、あまいかしのかみ(甘井菓子守)、アマイノウ、あまからあし(火天から脚)、あまくだりしもみ(天降籾)、あまごいのかえる(雨乞の青蛙)、あまざけばばあ(甘酒婆)、あまざけのばばあくび(甘酒の婆首)、あまざけのぼうこん(甘酒の亡魂)、あまたおどり(数多踊)、あまつきつね(天狐)、あまてるかみ、あまどり(雨鳥)、あまにし(尼螺貝)、あまねじゃく(天邪鬼)、あまのさかひめ、あまのさぐめ(天探女)、あまのじゃく(天邪鬼)、あまのじゃく(天邪鬼)、あまのしゃぐ(天邪鬼)、あまのじゃくのにわとり(天邪鬼の鶏)、あまはぎばば、あまはまぐり(尼文蛤)、あまびえ、あまびこ(天日子)、あまびこにゅうどう(尼彦入道)、アマフルキャ、あまみへぎ、あまりょう(雨竜)、あまんじゃく(天邪鬼)、あまんじゃく(天邪鬼)、あまんじゃこ(天邪鬼)、あみきり(網切)、あみだうし(阿弥陀牛)、あみだがむね(阿弥陀がむね)、あみどくろ(網髑髏)、アミピトゥピサ(雨一粒)、あみやぶれ(網破れ)、アミユーリー、あめあられなす(雨霰茄)、あめいわ(雨岩)、あめおじ(雨爺)、あめかいおんな(飴買女)、あめかいぼう(飴買坊)、あめこんごう(雨金剛)、あめつちじんやく(天地腎薬)、あめにんぎょ(あめ人魚)、あめのかつらおとこ(天桂壮子)、あめのこぼうず(雨小坊主)、あめふらしじぞう(雨降し地蔵)、あめふりこぞう(雨降り小僧)、あめふりこぞう(雨降り小僧)、あめふりばばあ(雨降婆)、あめふりぼうず(雨降り坊主)、あめほうぐ(雨法具)、あめむかで(雨蜈蚣)、あやかし(海怪)、あやしきわらわ(霊童)、あやしきろうそう(あやしき老僧)、アライガミソーヌイナグ、あらいじぞう(洗地蔵)、アラウェンサンペ、あらきざかしたのようかい(荒木坂下の妖怪)、あらびうとびこむもの(麁疎来物)、あららぎのさと(蘭の里)、あられいり(霰煎り)、あり(蟻)、ありえ、ありがもり(蟻ヶ森)、ありにちち(蟻に乳)、ありのおおきみ(蟻の王)、ありのたたり(蟻の祟)、ありひめ(蟻姫)、ありみつどん(有光どん)、アルサラウス、あれいなびかり(荒稲光)、あわしまのかたはのあし(淡島の片葉葦)、あわずのちょうちん(不会の提灯)、あわせのどくぎょ(袷衣の毒魚)、あわたぐちやすつな(粟田口康綱)、あわのたいぼく(粟大木)、あわびをとるもの(鮑蜑女)、あわよし、あんご(蛙)、あんこのさかな(あんこの魚)、あんちんきよひめ(安珍清姫蛇)、あんどんばばあ(行灯婆)、あんどんぼう(行灯坊)、あんねんとう(安然塔)、あんぴん、あんやのどきょう(暗夜読経)、あんりゅうじくじら(安隆寺鯨) ■イーイミガイ、いいじまのいちょう(飯島の異鳥)、いいだかだんりんのたぬき(飯高檀林の狸)、いいねえさん(いい姉さん)、いうことをきかなかったうさぎ(言うことを聞かなかかった兎)、いえのき(家の木)、イガウ、いがきじんじゅうろう(井垣甚十郎)、いかしか(衣架鹿)、イカタンパカムイ、いかのこうあん(烏賊の甲庵)、いかのにゅうどう(烏賊の入道)、いがぼう(いが坊)、いかるき(怒る気)、いきいし(生き石)、いきうめぼし(生梅干)、いきたとりい(生きた鳥居)、いきのけ(生霊)、いきばり(生き針)、いきふどう(生不動)、いぎょうのうなぎ(異形鰻)、いぎょうのおきくむし(異形阿菊虫)、いく、いくさがみのおんな(軍神女)、いくし(生石)、いくち、いくちのばけもの(猪口茸の化け物)、いくののてんぐ(生野の天狗)、いくれいじん(生霊神)、いけかがみ(池鏡)、いけすかんのん、いけのおんじゃ(池の雄蛇)、いけのだいじゃ(池の大蛇)、いけのちしお(池血汐)、いけのどくりゅう(池の毒竜)、いけのはたのようかい(池之端の妖怪)、いけのめんじゃ(池の雌蛇)、いけぼうず(池坊主)、イケンザー、いこくのもの(異国の者)、いさき(猪前)、いさくだどん(伊作田殿)、イサトーゆうれい(イサトー幽霊)、いざなぎいざなみのつかい(諾冊の使い)、いしいだめのおんば(石井溜のおんば)、いしうすのおと(石臼音)、いしかじり(石齧り)、いしかわあくしろう(石川悪四郎)、いじこ(児篭)、いしたにやまのおに(石谷山の鬼)、イシナギマジムン、いしなげだぬき(石投狸)、いしなげんじょ(石渚女)、いしのいしく(石の石工)、いしのおばけ(石のお化け)、いしのきよひめ(石の清姫)、いしのひつ(石の櫃)、いしのひと(石の人)、いしのむしゃ(石の武者)、いしのやじりふり(雨石鏃)、いしゃのゆうれい(医者の幽霊)、いずくにへいくよもち(何国へ行世餅)、イセポユクパクノポロ、いせやのばけもの(伊勢屋の化物)、いそおんな(磯女)、いそがき(磯餓鬼)、いそがし、いそじお(磯塩)、いそのかみ(いその神)、イソポイルシカ、いたこぬまのさかな(巫女沼の魚)、いただきじょろしゅ(頂戴女郎衆)、いたちのひとつび(鼬の一ッ火)、いたちのぬりかべ(鼬の塗壁)、いたちのまり(鼬の鞠)、いたちのもちいし(鼬餅石)、いたばしやのねこ(板橋屋の猫)、いたろうぎつね(衣太郎狐)、いちがんどうじ(一眼童子)、いちがんのにゅうどう(一眼の入道)、いちじくのせい(無花果精)、いちじょうにしゃくのかつら(一丈二尺の桂)、いちじょうぼうず(一丈坊主)、いちじんどく(一塵毒)、いちぜんめし(一膳めし)、いちばんのばけもの(一番の化物)、いちまいのはなびら(一枚の花片)、いちねん(一念)、いちねんのしんき(一念の心鬼)、いちばんあてるき(一番阿手流鬼)、いちもくれん(一目連)、いちもくれんのかんむり(一目連の冠)、イチャヌエ、いちろうぎょうのえきじん(一髏形の疫神)、いっさんくび(一散首)、イッシャ、いっせいぎょうのえきじん(一睛形の疫神)、いっせいにでるじゃぐち(一斉に出る蛇口)、いったんもめん(一反木綿)、いっちくたっちく、いっちょめ(一ッちょ目)、いつつめこぞう(五ッ目小僧)、いつつめのあかご(五ッ目の赤子)、いつのうかのめ(厳稲魂女)、いつのぬつち(厳野雷)、いつのやまつち(厳山雷)、いっぱいもり(一杯盛)、いっぽんあし(一本足)、いっぽんあしのさいのかみ(一本足の塞の神)、いっぽんだたら(一本だたら)、いっぽんづの(一本角)、いでもち、いでん(異電)、いどいし(井戸石)、イトゥレンコロペ、いとくずまゆげ(縷眉毛)、いとぐるまのおと(糸車音)、いとくり(糸繰り)、いとざくらのせい(糸桜精)、いどさん(井戸様)、いとやのばあさん(糸屋の婆さん)、いとんぼう(糸坊)、いなあらめ〈棘荒布〉、いなござし(阜螽刺)、いなづまごぜん(稲妻御前)、いなりあたり(稲荷あたり)、いなりごんぜん(稲荷御前)、いなりというさかな(稲荷という魚)、いなりのみや(稲荷宮)、いなりまつ(稲荷松)、いにしえごころ、いにまける(威に負ける)、いぬいのすまのかえる(乾の隅の蛙)、いぬがおがめ(犬顔亀)、いぬがみ(犬神)、いぬがみぎょうぶ(隠神刑部)、いぬくわず(犬不喰)、いぬのおば(犬伯母)、いぬのはちろう(犬の八郎)、いぬのまもの(犬魔物)、いぬのめ(犬の目)、いねのくせ(稲の病)、いのくまにゅうどう(猪熊入道)、いのこのかえる(亥子蛙)、いのししおとこ(猪男)、いのししむしゃ(猪武者)、いのちながえのさお(命長柄の棹)、いばらきばばあ(茨木婆)、いびきごえ(鼻鼾声)、いぶりやま(飯降山)、イペクルイセイ、いぼじぞう(疣地蔵)、いぼじぞう(疣地蔵)、いぼとりちょうすけ(疣取り長助)、いぼひきだ(疣蟇蛙)、いぼみず(疣水)、いまがわとんぼ(今川胡黎)、いもあらいぶち(芋洗淵)、いもいくちもと(芋草数千許株)、いもうとのかね(妹の鐘)、いもちのおとも(稲熱のお供)、いものたたり(薯の祟)、いものはふすべ(芋葉痣)、いもぼうず(痘坊主)、いもほりぼう(芋堀坊)、いもむし(妹虫)、いやだにのびじょ(弥谷の美女)、いやみ(否魅)、イユうりユーリー(魚売り幽霊)、イユタニ、イヨーオツデゲス、いらずやまのぬし(入らず山の主)、いらむし(いら虫)、いるか(海豚)、いろあさやかひめ(伊路阿佐邪賀姫)、いろだま(色玉)、いろどいこうもり(色問蝙蝠)、いろはぎつね(いろは狐)、いろりのきのこ(囲炉裏の茸)、いろりのばばあ(囲炉裏の婆)、イワイセポ、いわおきばばあ(岩置婆)、いわおのうえのいぎょう(巌の上の異形)、いわしうり(鰯売り)、いわしもりさま(鰯森さま)、いわつつじ(岩躑躅)、いわなぼうず(岩魚坊主)、いわのさむらい(岩の侍)、いわばみ(岩ばみ)、いんかだこ(陰火酢章魚)、いんぎょう(陰凝)、いんきょじし(隠居獅子)、いんじゃのき(陰邪気)、いんせいのぐんれい(陰性の群霊)、いんばぬまのようかい(印旛沼の妖怪)、インフルえんざえもん(インフル円左衛門)、 ■うう、ウウエインカラ、ウーシドン(ウーシ殿)、うえきおばけ(植木お化け)、うえすぎのおおやまぶし(上杉の大山伏)、うえたばけもの(飢渇た化物)、うえつののばけもの(上角の化物)、ウェナイヌニッネ、うえむらのどぶ(植村溝)、ウェンケゥトゥム、ウェンパカムイ、うおび(魚火)、うおぶちのぬし(魚淵の主)、うから(海族)、うききぜんこう(浮木ぜんこう)、うきづりおおがま(浮釣り大釜)、うぐいすおとこ(鴬男)、うぐめ、うぐめ(産女)、うごいてるれいぞうこ(動いてる冷蔵庫)、うごくまくら(動く枕)、うごくみそおけ(動く味噌桶)、うさうさがみ(うさうさ神)、うさぎともびと(兎供人)、うさぎのくちやき(兎の口焼き)、うさぎのじょうど(兎浄土)、うさぎぼうず(兎坊主)、ウサギマジムン、うしいし(牛石)、うしうちぼう(牛打坊)、うしおに(牛鬼)、うしおびかり(潮電光)、うしかいひばり(牛飼い雲雀)、うしかいむら(牛飼村)、うしかいわらわ(牛飼童)、うじがわばしのたぬき(宇治川橋の狸)、うしだけのひかりもの(牛嶽の光物)、うしたたきぼうず(牛叩き坊主)、うしとらえんじ(丑寅槐)、うしなき(牛鳴き)、うしにくのようかい(牛肉の妖怪)、うしのあしおと(牛跫音)、うしのおんりょう(牛の怨霊)、うしのかみさま(牛の神様)、うじのこたま(宇治のこたま)、うしのしたいなぐ(牛舌女)、うしのたたり(牛の祟)、うしのひづめのうま(牛蹄馬)、うじのひとつめ(宇治の一ッ目)、うしのひのはい(丑の日の灰)、うしのほね(牛の骨)、うしばやし(牛囃子)、うしひきたこ(牛曳蛸)、うしぶちのきんうし(牛淵の金牛)、うじゃ(海蛇)、ウシュクミアンマ、うしょうにん(牛鬼)、うしろがみ(後神)、うしろがみ(後神)、うしろすがたのびじょ(後姿の美女)、うしわくまる(牛わく丸)、うしんぼう(牛んぼう)、ウス(御主)、うすおいばばあ(臼負婆)、うすこ(臼子)、うすころび(臼転び)、うすしょい(臼背負)、うすのぼうず(臼の坊主)、うすひきばあさま(臼曳婆様)、うすももつつじ(淡桃躑躅)、うそつきまつ(嘘吐松)、うたいのせいれい(謡の精霊)、うたしりのへび(歌識蛇)、うたずきのきつね(歌好きの狐)、うたたづく(転たづく)、うたどんぶり(歌丼鉢)、うちぎつね(うち狐)、うちちらしがみ(打散髪)、うつぎだけのしか(空木岳の鹿)、うつくしいかさ(美しい傘)、うつくしきてんにん(美しき天人)、うつのやのおに(宇津の谷の鬼)、うつひおまろ(欝比袁麻呂)、うつらんぎょうのえきじん(蔚藍形の疫神)、うつる(鵜鶴)、うでづく(腕木菟)、うでとり(腕取り)、うどみいわ(呻み岩)、うどんげ(優曇華)、うなぎのきゃく(鰻の客)、うなぎのとのご(鰻殿御)、うなぎのゆうれい(鰻幽霊)、ウナズ、うなりいし(唸り石)、うなりがめ(唸り瓶)、うなりざかのおおかわうそ(唸坂の大獺)、ウナンギャナシ、うにぬはあとぅぎ(鬼刷牙)、うぬめ、うねどりだいみょうじん(鵜鳥大明神)、うのひがさね(卯日重)、うのひのうさぎ(卯の日の兎)、うのひのもち(卯日餅)、ウバ、うばがび(姥が火)、うぶめじま(うぶめ島)、ウプンチセ、うへえどんうへえどん(宇兵衛どん宇兵衛どん)、うぼうぎょうのえきじん(烏帽形の疫神)、うまあし(馬足)、うまいものを(旨物を)、うまおとこ(馬男)、うまからしか(馬生鹿)、うまかわのこぶね(馬皮の小舟)、うまぐすり(馬薬)、うまざか(馬坂)、うましか(馬鹿)、うまそくのわいたん(馬足のわ異炭)、うまたまご(馬卵)、うまつ、うまっこどり(馬っこ鳥)、うまどめじぞう(馬止め地蔵)、うまとら(馬化虎)、うまのあし(馬の脚)、うまのおばち(馬尾蜂)、うまのくっ(馬の首)、うまのけ(馬の毛)、うまのち(馬の血)、うまのときまいり(午刻参)、うまのほね(馬の骨)、うまのりぎつね(馬乗狐)、うまひとじゆうのくすり(馬人自由の薬)、うまみち(馬道)、うまやせる(馬痩せる)、うみいぬ(海犬)、うみうし(海牛)、うみうば(海姥)、うみうま(海馬)、うみおしょう(海和尚)、うみおんな(海女)、うみおんな(海女)、うみかぶろ(海禿)、うみがめのれい(海亀霊)、うみぐも(海蜘蛛)、うみざとう(海座頭)、うみにうくいす(海に浮椅子)、うみにゅうどう(海入道)、うみにょうぼう(海女房)、うみのおうさん(海の王様)、うみのかんのんさま(海の観音様)、うみのしょうじょう(海の猩々)、うみのそこのもうじゃ(海の底の亡者)、うみのばけもの(海の怪物)、うみのまつたけ(海松茸)、うみふさぎ(海塞ぎ)、うみへび(海蛇)、うみぺろりん(海ぺろりん)、うみほうし(海法師)、うみぼうず(海坊主)、うみぼうず(海法主)、ウミユーリー、うめきごえ(呻き声)、うめずいき(梅蕊木)、うめどろぼう(梅盗人)、うめのずばいのどうじ(梅の細枝の童子)、うやうやし(有夜宇屋志)、うやぺんどり(有夜遍鳥)、うらしまたろう(浦島太郎)、うらぶちのかいじゅう(裏淵の怪獣)、うりのばけもの(瓜の化け物)、うるうぎ(閏樹)、うるしのおわんのうぶゆ(漆のお椀の産湯)、うるなそんじゃ(うるな損者)、ウルペッシユキ、うれいのまめ(憂の豆)、うろことり、うろつきもの、ウワーヌムヌ、うわがみ(大蛇)、うわなりさま(嫐様)、うわばみ(大蟒)、うわばみのおおぼね(蟒蛇の大骨)、うわん、うん、ウン(鬼)、うんがいきょう(雲外鏡)、うんてれがんじん(雲天連眼人)、うんぽんぽん、うんめ ■えいじゅうぎょうのえきじん(営従形の疫神)、エイトスリーナイン、エイトのスペード、エーキヌカミ、えきしん(疫神)、えきをきくむすめ(駅を訊く娘)、えぐちのきみ(江口君)、エコノンノ、えじな(飯綱)、えだじまのおさん(江田島のお三)、えだまめのから(枝豆殻)、えちごのかっぱ(越後の河童)、えちぜんのじろさく(越前の次郎作)、えつしゅぎょうのえきじん(鉞手形の疫神)、えのしまのがま(江ノ島の蝦蟆)、えのきのきじょ(榎鬼女)、えのきのどくりゅう(榎の毒竜)、えばのおさん(江波のおさん)、えばらじのさかな(家原寺の魚)、えびす、えびすのごぜ(夷御前)、えびのしっぽ(海老の尻尾)、えぼしのごときをかぶりたるひと(烏帽子の如きを帽りたる人)、えまのせい(絵馬精)、エムシ、エワンリトコルクル、えんいこじん(遠夷胡神)、えんぎだ(縁起田)、えんこうのこ(猿猴子)、えんちょやぶのたぬき(えんちょ籔の狸)、えんどう(豌豆)、えんぴつおばけ(鉛筆おばけ)、えんま(閻魔)、えんまおうのめしじょう(閻魔王の召状)、えんまきょう(閻魔鏡)、えんまさまのこもり(閻魔様の子守り) ■おいおいひろめるき(追々弘留鬼)、おいがかり(覆掛り)、おいけちょうのばけもの(御池町の化物)、おいたるうさぎ(老たる兎)、おいちゃうす(負茶碾)、おいてけぼり(おいてけ堀)、おいどさまのふな(お井戸様の鮒)、おいとちのき(老杼木)、おいとまごい(御暇鯉)、おいわけのとうもろこし(追分の唐蜀黍)、おうかんのあしおと(往還跫)、おうごんのほね(黄金の骨)、おうじのきつね(王子の狐)、おうせいしんさい(殃政新斎)、おうだんがみ(黄疸神)、おうてくればば(負うてくれ婆)、おうのはな(王の鼻)、おうま(王魔)、おうみのいけのえんこ(おうみの池のえんこ)、おうみのげんぞう(近江源蔵)、おうみのじんろく(近江の甚六)、おうみばばあ(麻績婆)、おうむてんぐ(鸚鵡天狗)、おえべすそう(お夷そう)、おおあおがえる(大青蛙)、おおあたま(大頭)、おおいわ(大石)、おおいなるひかりもの(大光物)、おおいぬ(大犬)、おおいのしし(大猪)、おおいわ(大岩)、おおいわのしたのいっすんぼうし(大岩の下の一寸法師)、おおうなぎ(大鰻魚)、おおうみへび(大海蛇)、おおえい(大荷魚)、おおえぐわっちょ(大荷魚)おおえび(大海老)、おおえび(大海老)、おおえやまのおくがろう(大江山の悪家老)、おおえん(大犬)、おおおこぜ(大虎魚)、おおおとこ(巨男)、おおおに(大おに)、おおおに(大鬼)、おおおんな(大女)、おおかけや(大掛矢)、おおかじきのれい(大旗魚の霊)、おおがに(大蟹)、おおかにごろう(大蟹五郎)、おおがね(大蟹)、おおかねもちのみこと(大金もち貴)、おおかねやたぬきち(大金屋多奴吉)、おおかみのうつぼ(狼の靭)、おおかぎのはいびょう(大鉤の肺病)、おおがめ(大亀)、おおかめもの(狼者)、おおがやのだいじゃ(大萱の大蛇)、おおかれい(大鰈)、おおかわのぬし(大川主)、おおきくす(洪樟)、おおきなあし(大きな足)、おおきなあし(大きな足)、おおきないわな(大きな岩魚)、おおきなおかざり(大きな鏡餅)、おおきなおけのやまんば(大きな桶の山姥)、おおきなおとこ(大きな男)、おおきなおとこ(大きな男)、おおきなかぼちゃ(大きな南瓜)、おおきなきのこのばけもの(大きな茸の化け物)、おおきなしょうじくらいあるもの(大きな障子くらいあるもの)、おおきなとり(大きな鳥)、おおきなばあ(大きな姥)、おおきなむかで(大きな蜈蚣)、おおきなやまんば(大きな山姥)、おおきなゆびぼね(大きな指骨)、おおくちなご(大朽縄)、おおくぼしんでんのきつね(大久保新田の狐)、おおぐも(大蜘蛛)、おおけなかねのつぼ(大けな金の壷)、おおけなかぼちゃ(大けな南瓜)、おおけなくも(大けな蜘蛛)、おおさきどうか(尾裂稲荷)、おおさきはちまんのにわとり(大崎八幡の鶏)、おおさわがし(大閙士)、おおしほうがみ(大四方髪)、おおしゅうろ(大棕櫚)、おおすげや(大菅谷)、おおせきのふるた(大堰蟇)、おおせざきのてんぐ(大瀬崎の天狗)、オオタカッツァ(大タカッツァ)、おおたきのぬし(大滝の主)、おおだけ(大竹鳥)。おおたけのこ(大筍)、おおだこおはん(大章魚お半)、おおだこのようかい(大凧の妖怪)、おおだのうしおに(大田の牛鬼)、おおづち、おおづつふぐ(大筒河豚)、おおづつう(大砲痛)、おおつむし(大津虫)、おおてんこ(大貂)、おおとののだいじゃ(大戸野の大蛇)、おおとものあかまろ(大伴赤麻呂)、おおとりつる(大鳥鶴)、おおなまず(大鯰)、おおにたのてんぐ(大新田の天狗)、おおにゅうどう(大入道)、おおにゅうどう(大入道)、おおにゅうどう(大入道)、おおぬまのぬし(大沼の主)、おおねこ(大野猫)、おおのくろうやすもと(大野九郎泰基)、おおのざかのたぬき(大野坂の狸)、おおのむしこむし(大のむし小むし)、おおばこ、おおはしがみ(大橋神)、おおはしのてんぐ(大橋の天狗)、おおばちのけしょう(大蜂の化生)、おおばちのす(胡蜂房)、おおはんざけ(大はんざけ)、おおひとつめ(大一ッ目)、おおひとぶちのりゅう(大人淵の竜)、おおひのたま(大火玉)、おおひばしら(大火柱)、おおびょうし(大拍子)、オープンハート、おおへびのあねいもと(大蛇の姉妹)、おおほうし(大法師)、おおぼうずのろくろくび(大坊主の轆轤首)、おおまごい(大真鯉)、おおまんぼう(大萬宝)、おおみずち(巨蛟)、おおみつめ(大三ッ眼)、おおみねのいそう(大峰の異僧)、おおみのがめ(大蓑亀)、おおみのぼうし(大蓑帽子)、おおむかで(大蜈蚣)、おおむし(大虫)、おおむしのせい(大虫の精)、おおむしょうじょう(大むしょうじょう)、おおむしん(大むしん)、おおめだまこぞう(大目玉小僧)、おおやっこ(大奴)、おおやなり(大家鳴)、おおやまめ(大山女魚)、おおやまんば(大山姥)、おおやもり(大守宮)、おおゆかた(大浴衣)、おおゆきのけしょう(大雪の化生)、おおよ(大魚)、おおりゅう(大竜)、おおわらじ(大草鞋)、おがここのつあるきつね(尾が九ッある狐)、おかざりのえび(お飾りの海老)、おがさわらのあずきあらい(小笠原の小豆洗)、おかっぴきのようかい(岡っ引の妖怪)、おかねいなり(お鉄漿稲荷)、おかみなり(雄雷)、おかみのたたり(上の祟)、おかむろ、おかめ(亀女)、おかんじょろ(おかん女郎)、おきく(お菊)、おきくむし(阿菊虫)、おきじゃくいじゃく(置酌居酌)、おきち(お吉)、おきつだい(沖津鯛)、おきぬ、おきのとのさま(沖の殿様)、おきゃくがみえぬ(不居客)、おきゃくたぬき(嫖客狸)、おきゃくばしゃ(看官馬車)、オクツチウララ、おくやまのおとひめ(奥山の乙姫)、おぐらがわのかっぱ(小倉川の河童)、おぐらしるのすけ(小倉汁之助)、おくりいたち(送り鼬)、おくりおおかみ(送り狼)、おくりおおかみ(送り狼)、おくりすずめ(送り雀)、おくりばやし(送囃子)、おけさる(おけ猿)、おけしぼうず(お芥子坊主)、おけたたき(桶叩き)、おけやのおと(桶屋音)、おこうしんさんのままはは(お庚申さんの継母)、おこぞうび(お小僧火)、オコッコチャチャ、オコッコバラット、おごめ、おこりべんてん(怒弁天)、おこりまつ(怒松)、おさこうぶり(長冠)、おささ(お笹)、おさだがに(長田蟹)、おさとぎつね(おさと狐)、おさよならい、おさりざわのけちょう(尾去沢の化鳥)、おさるさま(御猿様)、おさんだぬき(おさん狸)、おしおきまつ(刑場松)、おしずのへび(お静蛇)、おじぞうさまのこもり(お地蔵様の子守り)、おじちやまのおさん(おじち山のおさん)、おじどん、おしみ、おしゃぐちさま(お社口様)、おしょうのち(和尚血)、おじょがそで(娘が袖)、おしょぼ、おじょも、おしょろいさま(お精霊様)、おしろいおんな(白粉女)、おしんぼこ、おすじ、おずめおけ、おすなおに(お砂鬼)、おすわのもりのたぬき(おすわの森の狸)、おすんつさま(おすんつ様)、おせきじょろう(おせき女郎)、おせなかをながしましょう(お背中を流しましょう)、おせわかぜ(お世話風)、おせんさん、おせんにん(お仙人)、おぜんみかん(御膳蜜柑)、おぜんもうねん(汚染妄念)、おそう、おそうばあさん(おそう婆さん)、おそめぎつね(お染狐)、おそろしげなるそう(怖気なる僧)、おだいしきび(お大師唐黍)、おたけ(お竹)、おたけぎつね(お竹狐)、おたつ、おたねさん、おたのかみさま(御田神様)、おたふくのろくろくび(お多福の轆轤首)、おたま(御玉)、おたまのひ(お玉の火)、おだわらぢょうじん(小田原提臣)、おちうどぐも(落人蜘)、おちおうぎ(おち扇)、おちちんぷんぷん、おちへんがく(落扁額)、おっか(大化)、おつかいのてんぐ(お使いの天狗)、おつきさんのくも(お月さんの蜘蛛)、オッケオヤシ、おづち(尾土)、おつむぎざか(苧紡坂)、おつるぶね(お鶴舟)、おでえこくさま(御大黒様)、おてらのおに(御寺の鬼)、おてんとうさまのなす(お天道様の茄子)、おどうのはなしごえ(御堂の話声)、おとおうまる(乙王丸)、おとがめのはち(お咎めの蜂)、おとぎぼうこ、おとご(乙御)、おとこのろくろくび(男の轆轤首)、おとせ、おとときたか、おととざる(弟猿)、おとなしのつづみ(無音鼓)、おとなのてんぐ(大人の天狗)、おとひめさま(乙姫様)、おとみ(乙忌)、おとめぎつね(乙女狐)、おとも(御供)、おとらどん、おどりまわるまり(踊廻鞠)、おどろおどろ、おとろし、おとろし、おどろぼうき(おどろ箒)、おとろん、おなべまつのへび(お鍋松の蛇)、おなみ(お浪)、おにいし(鬼石)、おにいしさま(鬼石様)、おにうま(鬼馬)、おにおんな(鬼女)、おにかかし(鬼かかし)、おにがつえつく(鬼が杖突く)、おにがとだてのおに(鬼閉戸の鬼)、おにがのぞく(鬼が覗く)、おにがひくこと(鬼が弾く琴)、おにくま(鬼熊)、おにぐも(鬼蛛)、おにこ(鬼鼓)、おにごえのおに(鬼越の鬼)、おにごえのおに(鬼越の鬼)、おにここめ(鬼魍)、おにこのにんぎょう(鬼子の人形)、おにさるたま(鬼去玉)、おにすじ(鬼筋)、おにすりざさら(鬼摺簓)、おにだけのがっぱ(鬼岳のがっぱ)、おにつちねずみ(鬼土鼠)、おにつぼ(鬼壷)、おにとほとけのあいずまい(鬼と仏の相住まい)、おににしかられる(鬼に叱られる)、おにのあそびばのおばあ(鬼の遊び場のお婆)、おにのえ(鬼の絵)、おにのあな(鬼の穴)、おにのあぶら(鬼の脂)、おにのおどりこ(鬼形の踊子)、おにのこ(鬼の子)、おにのごしょ(鬼御所)、おにのごとくなるもの(鬼の如くなるもの)、おにのこめ(鬼の米)、おにのざいもく(夜叉の材木)、おにのした(鬼の舌)、おにのしゃくし(鬼杓子)、おにのち(鬼の血)、おにのむすめ(鬼の娘)、おにのめ(鬼の目)、おにばばのこしまきほし(鬼婆の腰巻干し)、おにはんせん(鬼飯銭)、おにび(鬼火)、おにふくろのおに(鬼袋の鬼)、おにほたる(鬼蛍)、おにみどうのおに(鬼御堂の鬼)、おにむすめ(鬼娘)、おにわらわ(鬼童)、オニンゲツ(鬼子)、おねつがみ(頓咳神)、おねつのかんさあ(頓咳の神様)、おのあぶら(尾の油)、おのざかのばけもの(斧坂の化物)、おのずとあくしょうじ(自ずと開く障子)、おのふり(斧振り)、オハイヌ、オハインカル、おはぐろばばあ(お歯黒婆)、おばけあんか(おばけ行火)、おばけいわ(おばけ岩)、おばけおうぎ(お化扇)、おばけしか(お化け鹿)、おばけじぞう(お化け地蔵)、おばけそてつ(おばけ蘇鉄)、おばけちょうちん(おばけ提灯)、おばけはやかわ(お化け早川)、おばけふくろう(お化け梟)、おばけまくら(お化け枕)、おはぐろしいろろ(鉄漿椎白)、オパスホロケウポ、おばのそそのけ(おばの開毛)、おはまじょろう(おはま女郎)、おはやしかぼちゃ(お囃子南瓜)、おはらぶちのりゅうじょ(小原淵の竜女)、おばりよん、おはるぎつね(おはる狐)、おはんさん、おびこさん(産子さん)、おひめさま(お姫様)、おひゃくどきじょ(お百度鬼女)、おびゃっこ(お白狐)、おぶさり、おふくいし(お福石)、おふねいし(お船石)、おぶめ(産女)、おぶめづか(おぶめ塚)、おふろぼうず(お風呂坊主)、おべんがみ(おべん神)、おぼ、おぼ、おぼぎ(お母木)、おぼうずしゅうのようかい(御坊主衆の妖怪)、おぼさりたい、おぼさりてぇー、おほしさん(お星さん)、おほりのおおすっぽん(お堀の大鼈)、おぼろかご(朧駕篭)、おぼろぐるま(朧車)、おまつりのようかい(御祭の妖怪)、おまもりさま(御守様)、おみしゃけさん(御尾裂さん)、おみつ(お光)、おみなえしひめ(女郎花姫)、おみみながさま(御耳長様)、おみやのばけもの(お宮の化物)、おめきたたみたたき(喚畳叩)、おもいけのおおぐも(おも池の大蜘蛛)、おもしろからす(面白鴉)、おもたる、おやきゆうれい(お焼き幽霊)、おやぐ(御夜具)、おやしきのゆうれい(お邸の幽霊)、おやしりまつ(親尻松)、おやだま(親璧)、おやにらみ(親白眼)、おやのねずみ(親の鼠)、おやまくだり(御山くだり)、おやまじょろう(おやま女郎)、およしだぬき(お芳狸)、およねぎつね(およね狐)、おらんだのびゃくり(和蘭陀の白狸)、おりこみむし(折込虫)、おりづめぬき(抜折詰)、おりめだか(折目高)、おりょうざかのがま(おりょう坂の蝦蟇)、おれぐし(折れ櫛)、おろかなるかみ(愚雷神)、オロケウトノ、おろち(大蛇)、おろちのあぶら(大蛇油)、おろちのしのびみ(大蛇の忍身)、おろちのやくも(大蛇の八雲)、おわおわどり(おわおわ鳥)、おわるるたなご(追るる店子)、おんくろう、おんこはぢ、おんせんのきじょ(温泉の鬼女)、おんじ、おんどう(鬼殿)、おんなくび(女首)、おんなのなきごえ(女の泣き声)、おんねもり、おんのしんだつ(鬼の死んだつ)、おんば、おんばのたぬき(乳母車の狸)、おんぶもずな(おんぶ狢)、おんめばた(御姫機)、おんみょうじのようかい(陰陽師の妖怪)、おんもののけ(御物怪)、 ■がーっぱのじいし(がーっぱの痔石)、カーボーザー、かあらぼうず(河原坊主)、がある、があろっこ(蛙ッ子)、かいいし(貝石)、かいかどり(開化鳥)、かいかのながあし(開化の長足)、かいくらぬま(貝鞍沼)、かいこあらし(蚕荒し)、かいこいし(蚕石)、かいこぎつね(かいこ狐)、かいこくてん(開国天)、かいこすず(蚕鈴)、がいこつおどり(骸骨おどり)、かいこん(海魂)、かいざかのばけもの(貝坂の化物)、かいだんのおんなのこ(階段の女の子)、かいちご(貝児)、かいちゅうのうめ(海中梅)、かいちゅうのどうぶつ(海中の動物)、かいづかのうみぼうず(貝塚の海坊主)、がいなぜ(がい撫)、かいばふうふ(海馬夫婦)、がいびょうのおに(咳病鬼)、かいみみ(櫂耳)、かいりゅう(貝竜)、かいりゅう(海竜)、かうかうからす(かうかう鴉)、かうなそんじゃ(かうな損者)、かえるいし(帰る石)、かえるかみがみ(皈神々)、かえるこぼうず(蛙小坊主)、かえるのにょうぼう(蛙女房)、かえろうまつ(かえろう松)、かえんぼん(火炎盆)、かおごうし(顔格子)、かおはあおみじる(顔は青み汁)、かおなで(顔撫)、かおぐろ(顔黒)、かおなぜこうもり(顔撫ぜ蝙蝠)、かおをつぶしあん(顔を潰士餡)、かかさん、かかしおとこ(案山子男)、かかべ、かがみいけのひのたま(鏡池の火の玉)、かがみいわ(鏡岩)、かがみのいけ(鏡の池)、かがみのおおにゅうどう(鏡の大入道)、がき(柿)、がき(餓鬼)、がきあな(餓鬼穴)、がきいし(餓鬼石)、がきいぬ(餓鬼犬)、がきだま(餓鬼魂)、がきどう(餓鬼道)、かきどん(柿どん)、かきのきのかいちゅう(柿木の怪虫)、かきのきのね(柿の木の根)、かきのはのばけもの(柿の葉の化物)、かきのむし(柿の虫)、がきのめしわん(餓鬼の飯椀)、かきばしら(柿柱)、がぎゅう(臥牛)、かぎゅうのせ(載蝸牛)、かくしいど(隠井戸)、かくしばばあ(隠し婆)、かくもあぶなし(蚊蜘虻梨)、かくらんちゅう(霍乱虫)、かくれあんじつ(隠庵室)、かくれかさのきんまる(隠笠の金丸)、かくれがのあるじ(隠家主)、かくれくにのつかいびと(隠国の使人)、かくれざとう(隠座頭)、かげ、かげおんな(影女)、かげおんな(影女)、かげうえだけ(影植竹)、かげうま(影馬)、かげこうしゃく(影講釈)、かげとり(影取り)、かげのぶふじ(景信藤)、かげばん(影番)、かげぼうし(影法師)、かげむし(影虫)、かけものいっぽんあし(掛物一本足)、かげろうそう(蜉蝣僧)、がごうごじょう、かごおばけ(篭おばけ)、かごつばめ(篭玄鳥)、がごめん(がご面)、かさありいなりだいみょうじん(瘡在稲荷大明神)、かざおり(風おり)、かさかりぎつね(笠借狐)、かささしたおおにゅうどう(傘差した大入道)、かさとりたぬき(笠取狸)、かさのばけもの(一足)、かさのみずたま(笠水玉)、かさぼとけ(瘡仏)、かざりしょくのようかい(錺職の妖怪)、かし(華歯)、かしかせどり(化資貸脊鳥)、かじこう(火事公)、かじのめいむこ(鍛冶の姪聟)、かじばな(火事花)、かしひき(菓子曳)、かしまれいこ(仮死魔霊子)、かしゃ(火車)、かしゃ(化叉)、がじゃがじゃ(金じゃ金じゃ)、かしゃつぶり(老婆頭)、かしゃのあめ(火車雨)、かじやのおとむすめ(鍛冶屋の乙娘)、かじやのおとむすめ(鍛冶屋の乙娘)、かじやのこ(鍛冶屋の子)、かじやのこむすこ(鍛冶屋の小息子)、かじやのむこどの(鍛冶屋の婿殿)、かじやのむすこ(鍛冶屋の息子)、かじやのむすこ(鍛冶屋の息子)、かじやのむすめ(鍛冶屋の娘)、かしゃぼ、かしらんぼ、かしわ、かしわっぐるまのふじ(樫車の藤)、かしわでのおみひろくにのちち(膳臣広国父)、かしわど(柏戸)、かすいがい(花酔貝)、かすごうじのおとひめ(かすごうじの乙姫)、かずさにゅうどう(上総入道)、かすみだにのばけもの(霞谷の妖物)、かぜうて(風うて)、かぜじぞう(風邪地蔵)、かせかけおなご(かせかけ女)、かせぶら、かぜひきのかみ(風邪引の神)、かぜぶれ(風ぶれ)、かぜぼうず(風邪坊主)、かぜよけのきゅうり(風避の胡瓜)、かたあしじょうろう(片足上臈)、かたあしじょろう(片足女郎)、かたえだのまつ(片枝松)、かたくちおばけ(片口お化け)、かたくるしいのき(固来椎の木)、かたぐるま(肩車)、かだち(神立)、かたつむりむすこ(蝸牛息子)、かたなのかい(刀の怪)、かたなのようなるもの(刀のようなる物)、かたなふり(刀降り)、かたぬい、かたばね(片羽根)、かたはり(肩張)、かたみづき(片見月)、かたむし(肩虫)、かためのおに(片目鬼)、かためのかも(片目鴨)、かためのたて(固の盾)、かためのどじょう(片目の泥鰌)、かためのふな(片眼鮒)、かためのへび(片目蛇)、かたわぐるま(片輪車)、ガチガミヌシ、かちほうかくのむし(花池宝閣虫)、かつおうさまのきつね(勝尾様の狐)、かづききたおんな(被衣着た女)、かづきめん(被衣面)、かっけどの(脚気殿)、がっこ、かっこうぎょうのえきじん(濶口形の疫神)、がっこうすずめ(学校雀)、がっそ(兀僧)、かつち、かっちざめ(かっち鮫)、かってにうごきだすこくばんふきクリーナー(勝手に動き出す黒板拭クリーナー)、かってにねっぷうをふくドライヤー(勝手に熱風を吹くドライヤー)、かってのええくも(勝手のええ蜘蛛)、がってん(合天)、かつのすけのばけもの(勝之助の化物)、かっぱぁ(河童)、かっぱすきやき(河童すき焼)、かっぱとり(河童取り)、かっぱのあわび(河童の鮑)、かっぱのおうさま(河童の王様)、かっぱのおうさま(河童の王様)、かっぱのおさん(河童のお産)、かっぱのおんな(河童の女)、かっぱのこうま(河童の仔馬)、かっぱのさらぐすり(河童の皿薬)、かっぱのたびらき(河童の開田)、かっぱのちりれんげ(河童の薬匙)、かっぱのてあみ(河童の手網)、かっぱのふくろ(河童袋)、がっぽうがったい、かつらおとこ(桂男)、かつらざか(桂坂)、かどくのほむら(火毒焔)、かとくもんのぎんせい(化徳門の吟声)、かどまのおさん(門真のお三)、かなあみ(金網)、かないいけのぬし(金井池の主)、かないせん(花内仙)、かなくずれのこがね(金崩の黄金)、かなづちぼう(金槌坊)、かなやのおおいか(金谷の大烏賊)、かなわおどり(金輪おどり)、かにがふち(蟹ヶ淵)、カニツンツンピィツンツン、かにのはさみきり(蟹の挟切り)、かにのひ(蟹の火)、かにのよめさ(蟹嫁様)、かにぼうず(蟹坊主)、カニモレウ、かにんべえのばけもの(かにんべえの化物)、かねがほし(金が星)、かねがめのひ(金甕火)、かねくろ~ん(金くろ~ん)、かねづく(金木菟)、かねつけいし(鉄漿付石)、かねのかい(鐘の怪)、かねのたご(金担桶)、がねのたましい(蟹の魂)、かねのばけもの(金のばけ者)、かねのばけもの(釛の化物)、かねのゆうれい(金銭の幽霊)、かねのりそく(釛の利足)、カネラッコ、かねわらい(鉄漿咲)、かねをくうむし(鐘喰虫)、かのうのふるかま(狩野の古釜)、かのえとらのにく(庚寅肉)、かのけしん(蚊の化身)、かのむれおと(群蚊音)、かぱこ、かばらいなまず(蚊掃鯰)、かぶきりこぞう(禿切小僧)、かぶくつわ(蕪轡)、かぶち(蚊淵)、かぶといわ(兜岩)、かぶろ、かぶろきつね(禿狐)、かべ(夢壁)、かべかき(壁掻)、かべのうえのぬけくび(壁の上の抜首)、かべばっかり(壁斗り)、かぼそ、かぼちゃさん、かぼちゃのへび(南瓜蛇)、がま、ガマ、がま(蝦蟇)、かまいたち(鎌鼬)、かまいたち(鎌いたち)、かまいたち(究奇)、かまいたちのひでん(鎌鼬の秘伝)、かまうた(釜歌)、かまおい(釜負い)、かまおやじ(鎌親爺)、かまがふちのかっぱ(かまが淵の河童)、かまきり(鎌切)、かまきりのたたり(蟷螂祟)、かますじ、かまっこさがり(釜っこ下がり)、かまどさまのおこぜ(竈様のおこぜ)、かまとと(釜魚)、がまのき(蟆の気)、がまのたから(洞窟の宝)、がまのまど(蟇の窓)、がまぶちのまもの(がま渕の魔物)、かまみがき(磨釜)、カミアシ、かみがせのこい(かみが瀬の鯉)、かみきり(髪切)、かみきりあま(髪切蜑)、かみきりま(髪切魔)、かみくずども(神屑共)、かみすり(髪剃り)、かみそりたぬき(剃刀狸)、かみときいわ(髪梳岩)、かみたたれ、かみなり(雷鼬)、かみなりいか(雷烏賊)、かみなりいし(雷石)、かみなりおんな(雷女)、かみなりのごときこえ(如雷声)、かみなりのすし(雷の鮓)、かみなりのつめあと(雷爪痕)、かみなりのわらわ(雷の童)、かみなりまつ(雷松)、かみなりよけのたま(雷除玉)、かみのけびる(髪毛蛭)、かみのけのりゅう(髪毛竜)、かみのこい(神の鯉)、かみぶくろのばち(紙袋の罰)、かみまくら(神枕)、カムイカニヤ、カムイタムメレ、カムイチェップ、カムイマウスプネレラ、カムイモシリセタ、かむりむらのひ(冠村の火)、がめ、かめいし(亀石)、かめいどのきつね(亀井戸の狐)、かめいろくろうのしそん(亀井六郎の子孫)、かめえびす(亀蛭子)、かめおさ(甌長)、かめさま(亀様)、かめぞう(甕象)、かめづか(瓶塚)、かめつぼのばけもの(甕壺の化物)、かめにみみ(甕に耳)、かめのこ(亀児)、かめのことり(亀の子取り)、かめのみや(甕の宮)、かめぶちのかんす(かめ渕の鑵子)、かもさそい(鴨誘い)、かもせひ、かもめ(鴨女)、かやのぞき(蚊帳覗)、かややきのはし(萱や木の箸)、かよいねこ(通猫児)、カヨーオヤシ、からい(火雷)、からいけのかに(から池の蟹)、からかさ(薬汁傘)、からかさおばけ(唐傘おばけ)、からからおんな(からから女)、からからこぞう(からから小僧)、からくにのおおばち(辛国の大蜂)、からごのみず(空子の水)、からしし(唐獅子)、からじし(唐獅子)、からす(鴉)、からすてんぐ(鴉天狗)、からすのむれ(烏の群)、からすひのし(鴉熨)、からたちやまのあおだいしょう(枳殻山の青大将)、からだのおおきいひと(体の大きい人)、がらっぱ、がらっぱのきてき(がらっぱの汽笛)、からてんじくのにおい(唐天竺の匂い)、からねこ(唐猫)、からねこのぼうれい(唐猫の亡霊)、からのしろぐすり(唐の白薬)、からはんにゃ(唐般若)、からぶみごころ、がらんでんどん(がらん田殿)、かりかり、かりこぼう(かりこ坊)、かりそめのさきわい(仮福)、かるたのえども(骨牌の絵輩)、かるでひげ(軽腕髭)、かるわれたか、かれいかたくば(鰈堅葉)、かわうそあめ(川獺雨)、かわうそつき(川獺憑)、かわうそのあずきとぎ(獺の小豆磨)、かわうそのこもり(川獺の子守)、かわうそのひ(獺火)、かわおんな(河女)、かわぐま(川熊)、かわこぞう(河小僧)、かわこぼうず(川小坊主)、かわこぼし(川小法師)、かわこぼしのけご(川小法師の家子)、かわざる(川猿)、かわしまもりのあくま(川島森の悪魔)、かわしりょう(川死霊)、かわそう(川僧)、かわそのつるべおどし(獺の釣瓶落)、かわだ、がわた、かわっそ、かわっぱ、かわったもくれん(変わった木蘭)、かわてんぐ(川天狗)、かわてんぐ(川天狗)、かわてんごうのひのたま(川天狗の火の玉)、かわながし(川流し)、かわのうり(川の瓜)、かわのかみのだいじゃ(河伯の大蛇)、かわのさかながれ(川の逆流れ)、かわのなまくび(川生首)、かわのにごらし(川の濁らし)、かわのむすめ(川の娘)、かわぼうず(河坊主)、かわぼうず(川坊主)、かわぼうず(川坊主)、かわぼうず(川坊主)、かわひめ(川姫)、かわらじぞう(河原地蔵)、かわらのおつげ(瓦のお告げ)、かわらめ、かわらんべ、かわらんべのむすめ(かわらんべの娘)、かわろう、かわろう(河童)、がわろう(河童)、がわんばっちょ、かんいをなす(官位を茄子)、かんえもんどんのたぬき(勘右衛門どんの狸)、かんおけおき(棺桶置)、がんかいあじゃり(岩海阿闍梨)、かんかんやま(かんかん山)、がんぎこぞう(岸崖小僧)、かんぎりっこ(髪切子)、がんごじめ、かんきんちりりんだらりん、かんこう(旱蝗)、かんこぼし、かんころジャム(缶ころジャム)、かんころぼし、かんざきのちょうじゃ(神崎の長者)、かんしちぶち(勘七渕)、がんじゃいわ(がんじゃ岩)、かんしゃくのむし(疳癪虫)、かんじゅのかちぐり(干珠の搗栗)、かんすがおちる(かんすが落ちる)、かんぜおんのつかい(観世音の使)、かんぜんこくたい(完全黒体)、かんたい(艦鯛)、かんたんおうぎ(邯鄲扇)、かんちき、かんちゅかんちゅ、カンネーハブ、かんのんきょうのへび(観音経の蛇)、かんのんのくま(観音熊)、がんばりにゅうどう(がんばり入道)、かんぴょうふ(乾瓢婦)、がんぶちのぬし(蟹淵の主)、かんぼういぎのばけもの(かんぼういぎの化物)、かんぽうし(寒庖師)、かんぼうしゃ(官棒者)、かんみょういん(官妙院)、かんらくだ(陥落駝)、かんらんどく(漢嵐毒)、かんろおとし(甘露落とし)、 ■ぎいぎい、きいろいおに(黄色い鬼)、きいろなるくも(黄色なる雲)、きおいちょうのでんしゃ(紀尾井町の電車)、きおうび(黄邑鼻)、ぎおん(祇園)、ぎおんぼうず(祇園坊主)、きかいのけちょう(鬼界の化鳥)、きかいのだいじゃ(鬼界の大蛇)、きかざり(着飾)、きかずがみ(聞かず神)、きぎゅうぎょうのえきじん(騎牛形の疫神)、ききり(木伐り)、キキリサイムルセ、キキリパスシケ、ききりべっと(木伐り別当)、ききんそうず(飢饉僧都)、キキンニ、きくじんぎょうのえきじん(麹塵形の疫神)、きくぼとけ(菊仏)、きくもういろうもち(聞も憂郎餅)、きこう(鬼絞)、きこうみょうじん(聆乞明神)、きこてんのう(貴狐天王)、きこりのまね(木樵の真似)、きしだけばっそん(岸岳末孫)、きじのおねんぐ(雉の御年貢)、きじのめんどり(雉雌鳥)、きじふくろう(雉子梟)、キジムナー、キジムナヤーキュー、きしもじんさまのこ(鬼子母神様の子)、きしもじんのこども(鬼子母神の子供)、きしゃごのおばけ(欺者誤のお化け)、きしゃのかいそう(汽車の怪僧)、きじょのしゃれこうべ(鬼女のしゃれこうべ)、きしんだゆう(鬼新太夫)、きせるやのようかい(煙管屋の妖怪)、きたいわくらのそうげん(北岩倉の宗玄)、きたかぜすけのじょうのしょう(北風助之丞の妾)、きたきたぼとけ(きたきた仏)、きたしらかわいん(北白河院)、きたねえぬのっこ(汚え布っこ)、きたみのいえもん(喜多見の伊右衛門)、きちきちぼうず(きちきち坊主)、きちきちもず(きちきち鵙)、きちたろうのくだん(吉太郎の件)、きつねいぬ(狐首狗)、きつねだいこ(狐太鼓)、きつねたいまつ(狐松明)、きつねつきのはれ(狐憑腫)、きつねっぴ(狐火)、きつねのあかりけし(狐の灯消し)、きつねのあとつき(狐後付)、きつねのあぶらなめ(狐油舐)、きつねのいえ(狐の家)、きつねのうさぎ(狐の兎)、きつねのうたごえ(狐唄声)、きつねのうらかた(狐の占)、きつねのおまわり(狐巡査)、きつねのかさかし(狐貸傘)、きつねのきば(狐の牙)、きつねのきり(狐の霧)、きつねのくそ(狐の糞)、きつねのくすり(狐煎薬)、きつねのじょうるり(狐の浄瑠璃)、きつねのこおとこ(狐小男)、きつねのこのすもうば(狐の児の相撲場)、きつねのこぶ(狐塊)、きつねのすなまき(狐砂撒)、きつねのせんび(狐千火)、きつねのちょうれん(狐の調練)、きつねのつき(狐の月)、きつねのつきとざし(狐月閉)、きつねのてっぽうぶろ(狐の鉄砲風呂)、きつねのめかくし(狐の目隠し)、きつねのめかくし(狐の目隠し)、きつねび(狐火)、きてん(木貂)、きなこぼう(黄粉坊)、きぬかけいわ(衣掛岩)、きぬがさおおかみ(衣襲大神)、きぬたぬき(絹狸)、きぬみずかき(絹水掻)、きのうま(木の馬)、きのかみ(きの神)、きのきいたばけもの(気の利いた化物)、きのこぞう(木の小僧)、きのこにゅうどう(茸入道)、きのせい(木の精)、きのねのぼうし(木の根の帽子)、きのみやじぞうそん(木宮地蔵尊)、きのやまのりゅう(木野山の竜)、ぎば(馬魔)、きびしょおばけ(急須おばけ)、きまめ(黄豆)、きみょうちょうるい(奇妙鳥類)、キムンモシカルカムイ、きめん(鬼面)、きもとり(肝取り)、きもんなし(鬼門梨)、きゃくとり(遊客鳥)、きゃらのおいかぜ(伽羅の追風)、きゅうあさりびょういんのかい(旧朝里病院の怪)、きゅうき(窮鬼猫)、きゅうごなまず(灸後鯰)、きゅうしゅうのおば(九州の伯母)、きゅうしょうだいおう(九生大王)、きゅうせん(弓箭)、きゅうそ(旧鼠)、ぎゅうそう(牛僧)、ぎゅうにゅうかいゆうれい(牛乳買幽霊)、ぎゅうばぼうれい(牛馬亡霊)、きゅうばんのばけもの(九番の化物)、きゅうびのかわころも(九尾裘)、きゅうほうけんぴのたかね(弓炮剣火の高音)、きゅうりどり(黄瓜鳥)、きょうこつ(狂骨)、ぎょうさんおう(ぎょうさん王)、きょうじょうのおと(教場音)、きょうそくおばけ(脇息おばけ)、きょうだいわりいし(兄弟割石)、きょうづか(経塚)、きょうふうちゅう(胸風虫)、きょがくぎょうのえきじん(鋸顎形の疫神)、きょくしんぎょうのえきじん(棘針形の疫神)、きょごんげどう(虚言外道)、ぎょしゅぎょうのえきじん(馭手形の疫神)、きょだいなるはくぎょ(巨大なる白魚)、ぎょふくのかがみ(魚腹鏡)、きよもり(清盛)、きょろろ、きられじぞう(斬られ地蔵)、きりしたんのゆうれい(吉利支丹の幽霊)、きりたろう(霧太郎)、きりのひかり(桐の光)、きりのみち(霧の道)、きりのれい(桐の霊)、きりみせのようかい(切見世の妖怪)、きれいないえ(綺麗な家)、きれいなこうかぎ(綺麗な合歓)、きれいなたすき(綺麗な襷)、きれいなみち(綺麗な道)、きろきそのね(きろきその根)、キロンヌニッネカムイ、きをもみゆずのすいもの(気を揉柚の吸物)、きんいろのうぐいす(金色鴬)、きんかくだいおう(金角大王)、ぎんかぶとのかい(銀兜怪)、きんぎんじょろ(金銀上臈)、きんこ(金海鼠)、ぎんこうてんぐ(銀行天狗)、きんこぶ(金こぶ)、きんすのへび(金子の蛇)、きんちゃくいか(巾着紙鳶)、きんちゃくごけ(巾着後家)、ぎんつちのおに(銀槌鬼)、きんならさま(きんなら様)、きんのかえる(金の蛙)、ぎんのかがみ(銀の鏡)、きんのじぞうさん(金の地蔵様)、ぎんのだいこく(銀の大黒)、きんのたけ(金の竹)、ぎんのたわら(白金俵)、きんのちゃわん(金茶碗)、きんのとりいわ(金の鶏岩)、きんのはうちわ(金の羽団子)、きんのはし(金の橋)、きんめんぎょうのえきじん(禽面形の疫神)、きんりゅうせき(金竜石) ■クイキリウシ、くうかんのよごれ(空間の汚れ)、クウケェシュキ、くがい(苦貝)、くがにぬたま(黄金珠)、くがにのいん(黄金犬)、くがみやまのじしゅのかみ(国上山の地主神)、くがんぎょうのえきじん(九眼形の疫神)、くぎぬきねんぶつ(釘抜念仏)、くぐのだいじゃ(莎大蛇)、くけつのおおあわび(九穴の大鰒)、くけつのかい(九穴貝)、くさいくさい(臭々)、くさかりび(草刈火)、くさくきのたま(草木精)、くさのはな(蓬草)、くさりずみ(腐り墨)、くしいし(櫛石)、くじかのち(麕の血)、くしだのおおがめ(櫛田の大亀)、くしだのだいじゃ(櫛田の大蛇)、くしたまどうぶつれい(奇魂動物霊)、くしたまのみとなれるじんれい(奇霊のみとなれる人霊)、くしのかみ(酒の司)、くしのたたり(櫛の祟)、くしのみね(櫛の峰)、くしひきねずみ(くしひき鼠)、くじらがいけのぬし(鯨ヶ池の主)、くじらじまのたぬき(鯨島の狸)、くじゅうくのくのじ(九十九の九の字)、くじらのへひり(鯨放屁)、クシリー、ぐず、くずぬの(屑布)、くすのぬし(楠の主)、くずはくりゅう(九頭白竜)、くずまきぶちのりゅう(葛巻淵の竜)、くすりのまむし(薬の蝮)、くすりやのかぼちゃ(薬屋の南瓜)、くずりゅうさま(九頭竜様)、ぐぜしし(ぐぜ猪)、くそいぬ(屎犬)、くだぎつね(管狐)、くだけしょうじ(砕障子)、くたべ、くだまきばあさん(管巻婆さん)、くだりへび(漂遥蛇)、くだん、くだん(件)、くちさけたびそう(口裂け旅僧)、くちのおに(口の鬼)、くちつるぎ(口剣)、くちならび(口並び)、くちなわのいしゃどん(蛇の医者どん)、くちなわむすめ(朽縄娘)、くちのないよめさん(口の無い嫁さん)、くちのねぇめ(口の無ぇ妻)、くちばかり(口秤)、くちばかり(口斗り)、ぐちびん(愚痴賓)、くちみつ(口三箇)、くちりゅうじん(口竜神)、くつかけさま(沓掛様)、くづしどうふ(くづし豆腐)、くつつら(沓頬)、くつのだいじゃ(沓大蛇)、くにつきつね(地狐)、くにところたたずおあしすくなのみこと(国所不立銭少尊)、くにんどうぎょ(九人同行)、くねゆすり(生垣揺)、くびがっせん(首合戦)、くびきりじぞう(首切地蔵)、くびきりじぞう(首切地蔵)、くびきりじぞう(首截地蔵)、くびきれうま(首切馬)、くびくるま(首車)、くびこり(首こり)、くびすじのさんぼんあし(首筋の三本足)、くびたのしか(頸田鹿)、くびったん(首垂ん)、くびなが(首長)、くびながこぞう(首長小僧)、くびなしじぞう(首無し地蔵)、くびのないじぞう(首の無い地蔵)、くびのねのないもの(頸根のないもの)、くびばかりのばけもの(首斗の化物)、くびまり(首鞠)、くびもげじぞう(首摘地蔵)、ぐびん(狗瓶)、ぐひんのはないき(狗賓の鼻息)、クボーギ、くま(久米)、くまいのようかい(熊井の妖怪)、くまいむしろ(九枚莚)、くまおうじん(九摩王神)、くまおに(熊鬼)、くまじゅうろう(熊じゅうろう)、くまのこうがい(熊の笄)、くまののさんたろう(熊野の三太郎)、くまのみやのだいじゃ(熊野宮の大蛇)、くまのや(熊野屋)、くまんにち(九万日)、くまんはっせんのえきしん(九万八千の疫神)、くも(蜘蛛)、くもおんな(蜘蛛女)、くもがふちのぬし(蜘蛛が淵の主)、くもさま(蜘蛛様)、くもだんす(雲箪笥)、くもてんぐ(雲天狗)、くもにょうぼう(蜘女房)、くものさくおとこ(蜘作男)、くものざとう(蜘蛛座頭)、くものばけもの(雲の化物)、くもふり(雲降)、くらがりとうげのひのたま(暗峠の火の玉)、くらげおんな(くらげ女)、くらげのひのたま(くらげの火の玉)、くらのかいぶつ(蔵の怪物)、くらぶち(鞍渕)、くらぼっこ(蔵ぼっこ)、くらまこぼうず(闇間小坊主)、くらまのだいじゃ(鞍馬の大蛇)、くらむね(蔵宗)、くらやす(蔵安)、くらやろう(鞍野郎)、グリーンピースのみず(グリーンピースの水)、くりどん(栗どん)、くりのせい(栗の精)、くりのろうぼく(栗老木)、くりひめ(栗姫)、ぐりんさま、くるくるまわるあしだらい(くるくる廻る足盥)、くるまひき(車引)、ぐるみょうぜんじ(ぐる猫禅師)、くるわさげ(曲輪下)、くれだかのおさん、くれまつむし(暮待虫)、くろあくば(黒悪馬)、くろうのとりい(苦労の鳥居)、くろうのほし(九労星)、くろいかみ(黒い紙)、くろいたち(黒鼬)、くろおしょうねんにゅう(黒和尚鯰入)、くろおに(黒鬼)、くろかしら(黒頭)、くろがねのだいじゃ(黒鉄大蛇)、くろがねのみのかさ(鉄蓑笠)、くろがねのみのもの(鉄の身のもの)、くろかみきり(黒髪切)、くろきのね(黒木の根)、くろくちこい(黒口来い)、くろけぶり(黒煙)、くろじぞう(黒地蔵)、くろせがふちのりゅうじん(黒瀬が淵の竜神)、くろたのおび(蛇の帯)、くろたろう(黒太郎)、くろつち(黒土)、くろとげぶね(黒棘艨)、くろにゅうどう(黒入道)、くろにょうぼう(黒女房)、くろべえぼたる(九郎兵衛蛍)、くろぼう(黒坊)、くろぼう(黒坊)、くろぼうず(黒坊主)、くろぼとけ(黒仏)、くろマント(黒マント)、くろむし(黒虫)、くろもじのえだ(黒文字の枝)、くろもりのおに(黒森の鬼)、くろんぼ(玄蛬)、くろんぼう(黒ン坊)、くわずのはまぐり(不喰蛤)、クワデーサーマジムン、くわとりだにのけだもの(桑取谷の猛獣)、グワンタレクィ、ぐんじゅか(群樹華)、ぐんてのなかのあまがえる(軍手の中の雨蛙)、クンネウララ、 ■けいあんのようかい(桂庵の妖怪)、けいききゅう(傾気球)、けいげん(慶元)、けいせいがふちのぬし(傾城ヶ淵の主)、けいっぱい(毛一杯)、けいのばけもの(磬の化け物)、けいはくさいし(軽薄才子)、けうけげん(毛羽毛現)、けうけちょうぼう(化異毛鳥坊)、けうこつなし(計宇古都奈之)、げえきがみ(咳気神)、けがえじぞう(毛替地蔵)、けさかけた(今朝掛けた)、げし(崖)、げじげじなき(蚰蜒鳴)、けしぼうず(芥子坊主)、けしぼうず(芥子坊主)、げだ(外道)、げたのばけもの(下駄の化物)、けだもののばけもの(獣の化物)、げたばきのおんな(下駄穿の女)、けっかい(血塊)、けっかい(血塊)、げっきゅうとり(月宮鳥)、げっきゅうでんのどうじ(月宮殿の童子)、げっきゅうでんのぬえ(月給殿の鵺)、けつだし(尻出し)、けってぼん、けつのは(臀の歯)、けっぱつぎょうのえきじん(結髪形の疫神)、けつまんざい、げどうぐも(化道蜘蛛)、げどくがん(解毒丸)、けながみょうじん(毛長明神)、ケナシコルウナルペ、けなみのしろぞう(毛並の白蔵)、けのあるて(毛のある手)、げほうのおどりこ(外法の踊子)、けぼうずのほこら(毛坊主の祠)、げぼげぼばあさん(げぼげぼ婆さん)、けぼろぎ、ケマコシネカムイ、けむくじゃら(毛無垢志屋良)、けむくじゃらのて(毛むくじゃらの手)、ケムラムカムイ、けむしのおおぼうず(毛虫の大坊主)、げらげらいし(笑石)、けらけらおんな(倩兮女)、けらけらけら(けらけら螻蛄)、けらけらわらい(けらけら咲)、けらはみ(石鼠食)、けろけろ、けわいみず(化粧水)、げんかんよび(玄関呼)、げんげばなげんげばな(げんげ花げんげ花)、けんけんことこと、げんざえもんぎつね(源左衛門狐)、げんざぶろうひる(源三郎蛭)、けんじてんのう(献致天王)、げんしょうぎつね(元正狐)、けんじょうなまだいのようかい(献上鮮鯛の妖怪)、けんだいおばけ(見台おばけ)、げんたぬし(源太主)、げんつどんのつけ(尻殿使)、けんにん、げんば(玄蕃)、けんびきがつく(痃癖がつく)、げんべえだぬき(源兵衛狸)、ケンムン、けんりつかく(繭栗角) ■こあたま(小頭)、こいしめいじん(小石名人)、ごいぞう、こいにょうぼう(鯉女房)、こいぬのようなもの(子犬のようなもの)、こいのばけもの(鯉魚の妖精)、ごいのひかり(五位光)、こうあんじのこぼうず(高安寺の小坊主)、こうかもんのりきし(皇嘉門の力士)、こうかんちょう(降艦鳥)、こうきょうたるうんき(荒狂たる運気)、こうけいぎょうのえきじん(荒鶏形の疫神)、こうこのにょうぼう(紅袴女房)、こうさいりそく(公犀利足)、こうさんのき(降参気)、こうじぎょうのえきじん(黄耳形の疫神)、こうしんさま(庚申様)、こうしんさまのあまんじゃく(庚申様の天邪鬼)、こうじんさまのおつかい(荒神様のお使い)、こうじんさまのしお(荒神様の塩)、こうじんさまのふえ(荒神様の笛)、こうしんどり(庚申鶏)、こうじんなぶり(荒神揶)、こうじんのやっこ(荒神奴)、こうじんのゆきあい(荒神の行合)、こうせんのみ(香煎蚤)、こうそうはくば(高僧白馬)、こうそくじじい(高速爺)、こうそくどうろのばばあ(高速道路の婆)、こうだいけのかっぱ(甲田池の河童)、こうだだにのばけもの(河田谷の化物)、こうちょう(黄蝶)、ごうちょう(ごう鳥)、こうっぱ、こうていらんぷ(皇帝らんぷ)、こうとうぎょうのえきじん(紅兜形の疫神)、こうのいけのあねかっぱ(鴻池の姉河童)、こうのいけのいもうとかっぱ(鴻池の妹河童)、こうののほたる(河野蛍)、こうのみず(好の水)、こうばしきかぜ(馥しき風)、ごうふぐ(降河豚)、こうぼうさまのもぐら(弘法様の土竜)、こうみのとち(子生栃)、こうみょうだま(光明玉)、ごうもいわつつじ(毫も云躑躅)、こうもりおろし(洋傘下ろし)、こうもりのばけもの(蝙蝠の化物)、こうやのしろぎつね(紺屋の白狐)、こうりょう(鮫竜)、こえもんび(小右衛門火)、こおりざとう(高利砂糖)、こかいがわのわたし(小貝川の渡)、こがねこぞう(黄金小僧)、こがねのちょうし(黄金の銚子)、こがねのとび(金色鳶)、こがねのはしら(黄金柱)、こがねのもち(黄金餅)、こがねやまのへび(黄金山の蛇)、こかみなり(子雷)、こがらす(古鴉)、ごかんのたゆうきゅうのあつがり(五疳太夫灸敦鴈)、こくぎざのくろ(国伎座のくろ)、こくこう(黒虹)、こくし(黒歯)、こくちなわ(小蝿)、こくちょう(黒鳥)、ごくていきゅうどうしょくぶつれい(極低級動植物霊)、こくらのうみおんな(小倉の海女)、こけ、こけあるくまき(倒歩薪)、こけこっこ、こげめしのたたり(焦飯祟)、こくいにおう(児喰い仁王)、ごくらくつばさ(極楽燕)、ここぞう(小小僧)、こころのかげ(心の影)、こころのたけのこ(心の筍)、こさかぜひめ(古佐風姫)、こさぶろう(小三郎)、ごしきづたのせい(五色蔦の精)、ごしきのはなもうせん(五色花毛氈)、ごしきのこへび(五色の小蛇)、こしじょろう(腰女郎)、こじまがわらのひげおとこ(小島磧のひげ男)、こじまのうし(小島の牛)、こしもとがに(腰元蟹)、こしょうじょう(子猩々)、こしょうするエスカレーター(故障するエスカレーター)、こしょうのみ(胡椒実)、ごしんろうのいけ(御辛労の池)、こずがだにのやまちち(こずが谷の山父)、ごずぎょうのえきじん(牛頭形の疫神)、ごずてんのうさまのかめ(牛頭天王様の甕)、ごずてんのうのうし(牛頭天王の牛)、ごぜらのおんりょう(瞽女らの怨霊)、こせんじょうのもうき(古戦場猛気)、ごぜんのはなよね(御前の花米)、ごぜんぬまのぬし(御前沼の主)、ごぜんぶちのぬし(御前淵の主)、こそこそ、こそだてゆうれい(子育て幽霊)、こそでのて(小袖手)、ごだいさんのひつじさるのかた(五台山の未申方)、ごたいめん(五体面)、こたつのようかい(炬燵の妖怪)、こだま(谺)、こだまいし(こだま石)、コタンコルカムイ、ごたんだばしのかっぱ(五反田橋の河童)、ごちそうはぶ(御馳走匙飯)、ごちそうをつくるろうじょ(御馳走を作る老女)、こちょうのせい(蝴蝶の精)、コッコ・チカプ、こっこへび(こっこ蛇)、こってんぼうず(こってん坊主)、こづれがんかけじぞう(子連れ願掛地蔵)、ことう(狐頭)、ことがたきのぬし(琴ヶ滝の主)、ことづか(琴塚)、ことのざとう(琴座頭)、ことびきとうげ(琴引峠)、ことぶき(寿)、こどものてんぐ(子供の天狗)、ことりばばあ(子取婆)、ことろことろのてならい(子取ろ子取ろの手習)、ことわるき(古闘和流鬼)、こなひきぎつね(粉挽狐)、こにだ(小荷駄)、こにゅうどう(小入道)、こにゅうどう(小入道)、こぬかむし(米糠虫)、コヌプキオトグル、こねとりだいみょうじん(こね取大明神)、こねりがきおとし(木練柿落)、このこにこまる(このこに困る)、このしろのみや(鮗の宮)、このつきとっこう、このゆび(髫指)、こはくきゅう(狐白裘)、こばんうむねずみ(小判産む鼠)、ごはんくわないおかあさん(ご飯食わない内儀さん)、こばんただのぶ(小判忠信)、ごばんなみ(碁盤波)、こばんのかま(小判釜)、こばんのぬけがら(小判の抜殻)、ごばんのばけもの(五番の化物)、こびとじまのそとば(小人島の卒塔婆)、ごひゃくしじゅうのむし(五百四十の虫)、ごひんさんのさかな(狗賓さんの魚)、こひしゅん(古飛隼)、ごひゃくと(五百兎)、こびんす(小びんす)、こぶろのひ(こぶろの火)、こぶんせんせい(古文先生)、こへびのてんじょう(小蛇の天上)、こほうげんのやなり(古法眼の家鳴)、こぼっち、こまあかおとこ(小か男)、こまいし(駒石)、こまごめがわのあし(駒込川の葦)、こまたのおやすぎ(小又の親杉)、こまつのひめ(小松の姫)、こまどうぐ(独楽道具)、こまものや(独楽物屋)、こまりきり(小鞠梧)、ごみじまのおおがま(五味島の大釜)、こみのがわのだいじゃ(小蓑川の大蛇)、こむぎのちょう(小麦蝶)、こめあらいのおと(米洗いの音)、こめかみいし(米噛石)、こめかみいわ(喫米岩)、こめくいいし(米喰石)、こめづか(米塚)、こめとぎいたち(米磨鼬)、こめのかいしめ(米怪占)、こめのはな(米華)、こめひりじぞう(米ひり地蔵)、こもうなる(細うなる)、こもりじぞう(子守地蔵)、ごもんじじい(御門祖父)、こやどさん、こやなぎぬまのおおごい(小柳沼の大鯉)、こらふいたうさぎ(劫臘ふいた兎)、ごりぎ(石鮎木)、こりのけん(狐狸の剣)、こりのぼさつ(狐狸の菩薩)、こりのようかい(古狸の妖怪)、こりゅう(小竜)、ごりゅうとう(御竜灯)、ごりんさん、ごりんのいし(五輪石)、これいのごときどうぶつれい(狐霊の如き動物霊)、これみこれみ(これ見これ見)、これらるいじ(古礼良類次)、ごろうおう(五郎王)、ころうか(古篭火)、ごろうだゆう(五郎大夫)、ころおんぼ(蟋蟀)、ごろつきのようかい(破落戸の妖怪)、コロッケばばあ(コロッケ婆)、コロナか(コロナ禍)、ころびっち、ころびつるべ(転び桶)、ころびまくら(転び枕)、ごろべえのどんぶり(五郎兵衛の丼)、ころもだこ(衣章魚)、ころものくじら(衣の鯨)、ころりてんぐ(狐狼狸天狗)、コロリのまほう(コロリの魔法)、こわい(狐者異)、こわこわ、こわらわべ(小童部)、こんがすりのばけもの(紺絣の化物)、ごんげんさまのうまれどこ(権現様の生れ所)、ごんげんさままいり(権現様詣り)、ごんげんぶちのぬし(権現淵の主)、ごんげんぬま(権現沼)、こんごういんのあし(金剛院の足)、ごんごうどっくり(五合徳里)、こんこんさんのみち(こんこんさんの道)、こんこんどり(こんこん鳥)、ごんさい(鐘妻)、こんじきひめ(金色姫)、こんじんさん(金神さん)、ごんぜ(権施)、こんにゃくさん(蒟蒻さん)、こんにゃくなまこ(蒟蒻海蛆)、こんにゃくむし(蒟蒻虫)、こんにゃくゆうれい(こんにゃく幽霊)、こんばののきつね(魂場野の狐)、こんぴらぐうのすなまきだぬき(金比羅宮の砂蒔狸)、こんぴらさまのさかな(金毘羅様の魚)、こんぴらさまのどうじ(金毘羅様の童子)、こんぴらだいごぜん(金毘羅大御前)、こんぶくろ、こんぺいと(金平糖)、こんぼうず(こん坊主)、こんめいしゅくそん(魂命取朽損)、こんめいしゅりそん(魂命取利損)、こんやのばけもの(紺屋の化物)、 ■さいかのくも(災禍雲)、さいきょうねずみ(西京鼠)、さいごういよのつま(西郷伊予の妻)、ざいしょうのしらさぎ(罪障の白鷺)、さいだいじのかね(西大寺梵鐘)、さいほうそのひづけ(西方其日着)、さえずりいし(囀石)、さおのみやのおさん(棹の宮のおさん)、さかいぎくちなし(境木梔)、さがいまた(下い股)、さかえやなぎ(栄え柳)、さかがみ(逆髪)、さかき(逆気)、さかごのたきぎ(逆子の薪)、さかさうろこ(逆さ鱗)、さかさじぞう(逆地蔵)、さかさだこ(逆章魚)、さかさら(沙訶沙羅)、さかづきおばけ(酒盃お化け)、さがの(佐賀野)、さかはしご(逆梯子)、さかばしら(逆柱)、さがみやのねこ(相模屋の猫)、さかやのきつね(酒屋の狐)、さかやのこうもり(酒屋の蝙蝠)、さがり(下がり)、さがりくろくも(下がり黒雲)、さがりす(下栗鼠)、さがりはのふえ(下破笛)、さぎそう(鷺草)、さきょうぬまのぬし(左京沼の主)、さきゆくおんな(先行女)、さくとうぎょうのえきじん(削筒形の疫神)、さくらうお(桜魚)、さくらいがふちのだいじゃ(さくらいが淵の大蛇)、さくらがいけのうし(桜ヶ池の牛)、さくらばあさん(桜婆さん)、さくらわかしゅう(桜若衆)、さけかいてんぐ(酒買天狗)、さけかいぼう(酒買坊)、さけかいみろく(酒買弥勒)、さけのみたぬき(飲酒古狸)、さけのみや(鮭の宮)、さけびいわ(叫び岩)、さごいち(三五市)、ささいのつぼやき(些螺の壺焼)、さざええび(栄螺鰕)、さざえおに(栄螺鬼)、さざえがだけのおさん(栄螺ヶ岳のおさん)、さざえのせいこん(栄螺の精魂)、ささがみさま(笹神様)、ささやまのちょくまん(笹山の直満)、ささよめご(笹嫁御)、さざれいし(さざれ石)、ざしきあり(座敷蟻)、ざしきおぼこ(座敷おぼこ)、ざしきぼうず(座敷坊主)、さすがみ(さす神)、さすりぼとけ(さすり仏)、さすれい、ざぜんいし(座禅石)、さだ、ざちゅうねずみ(座中鼠)、ざつがんさん(座頭神さん)、ザッコ、さといものせい(里芋精)、さどうこぼうず(茶道小坊主)、ざとうのかねだま(座頭の金珠)、さとうのやま(砂糖山)、さとり(覚)、さとる(覚)、さなげだいみょうじん(猿投大明神)、さなだやまのようかい(真田山の妖怪)、さねもりねずみ(実盛鼠)、さばえむし(狭蝿虫)、さめのぬし(鮫の主)、さやまわりのふち(鞘まわりの淵)、さらかぞえ(皿数え)、サラクカムイ、さらさのえのぐ(更紗の絵具)、サラトゥレンペ、さらまなこ(皿眼)、さる(猿)、さるおに(猿鬼)、さるごへい(猿御幣)、さるさわのいけのおろち(猿沢の池の大蛇)、さるたのも(頼猿)、さるたひこのつかい(猿田彦の使い)、さるちょうじゃ(猿長者)、さるちょうじゃ(猿長者)、さるづか(猿塚)、さるでのたぬき(猿手狸)、さるのかみあらい(申洗髪)、さるのめん(猿の面)、さるびんざさら(猿拍板)、さるぼとけ(申仏)、さるむし(さる虫)、さわだやしきのきつね(澤田屋敷の狐)、さわねのいのまつ(沢根の伊之松)、ザン、さんおう(山翁)、さんがいばん(三界万)、さんかぶがき(三株柿)、さんかいまわるとでてくるま(三回巡ると出て来る魔)、さんかくぎょうのえきじん(三角形の疫神)、さんがじん(山賀神)、さんかのつき(三歟月)、さんからけい(山から鶏)、さんかん、さんがんへい(三眼兵)、さんきそん(三鬼尊)、ざんぎりっこ(散切りっ子)、さんこうのうし(三光牛)、さんこどり(三光鳥)、さんじっセンチばばあ(30センチ婆)、さんじゃく(三尺猫)、さんじゅうはちしゃのかえる(三十八社の蛙)、さんじゅうろくどうじ(三十六童子)、さんしゅのたくせん(三種の託宣)、さんしゅべかこう(三種べかこう)、[さんしょううさぎ(山椒兎)、[さんしょびらし]](山椒びらし)、さんじん(山神)、さんすいどく(山水毒)、さんずのかわのまもの(三途の川の魔物)、さんせいぎょうのえきじん(三睛形の疫神)、さんぞうぼっし(三臓法師)、さんぞくがらす(山賊鴉)、さんそくのうさぎ(三足兎)、さんたいぎょうのえきじん(三腿形の疫神)、さんたつ、さんちがい(算痴貝)、さんとう(山燈)、サントキャナキ(申刻泣)、さんどくろ(三髑髏)、さんどぶち(三度淵)、さんにんべかこう(三人べかこう)、さんねもり、さんのうのじしゃ(山王の侍者)、さんばんのばけもの(三番の化物)、さんびきばえ(三疋蝿)、ざんびきわらし(ざんびき童)、さんぼ(三本)、さんぽたろう(三歩太郎)、さんぼんあし(三本足)、さんぼんあしのからす(三本足の鴉)、さんぼんすぎのせいれい(三本杉の精霊)、さんぼんまっかのきつね(三本又の狐)、さんまいのこえ(三昧声)、さんめんそう(三面瘡)、さんめんにんめんちょう(三面人面鳥)、さんもとごろうざえもん(山本五郎左衛門)、さんもんだけ(三文丈)、さんもんにすむおに(山門に住む鬼)、さんろうき(饞狼鬼)、さんろうぎょうのえきじん(三髏形の疫神)、 ■しあわせのにんじん(幸せの人参)、しいっこさま(水虎様)、しいのきさん(椎の木さん)、シウニンウララ、シウニンコイスム、ジェットばばあ(ジェット婆)、じおうせんび(地黄煎火)、しおがまのおおだこ(塩釜の大蛸)、しおうりじんくろう(塩売甚九郎)、しおのまもの(塩の魔物)、しおのみ(潮呑)、しおふき(汐吹)、じか(地火)、しかくぎょうのえきじん(四角形の疫神)、しかくきき(四角鬼気)、しかさま(鹿様)、しかにくのたたり(鹿肉祟)、しかのたま(鹿の珠)、しかぼねのたたり(鹿骨祟)、しかんぎょうのえきじん(刺環形の疫神)、しきいまくら(敷居枕)、しきじろう(敷次郎)、しぐうえきしん(四隅疫神)、しくび(四九火)、シケカムイ、しけつ(矢血)、しけび(時化火)、ジクヮ(地火)、じごくあな(地獄穴)、じごくいぬ(地獄犬)、じごくざわのたかそとば(地獄沢の高卒塔婆)、じごくちょう(地獄鳥)、じごくのおまわりさん(地獄の巡査さん)、じごくのかまのゆ(地獄の釜湯)、じごくのかんにょ(地獄の官女)、じごくのしょうこ(地獄の鉦鼓)、じごくのたきぎ(地獄薪)、じごくのたね(地獄の種)、しこくのはげとめ(四国の禿留)、じこくのようかい(淫売の妖怪)、しごとするおと(仕事する音)、じさまとばんば(爺様と婆)、じじいばばあいし(爺婆石)、しし(獅子)、ししおんな(しし女)、ししかせ(宍喰せ)、ししきのおおじゅず(四色大数珠)、ししくさ(猪臭木)、しじぐばんのたま(しじぐばんの玉)、ししこり、ししづか(獅子塚)、ししのせい(獅子の精)、ししのたまうち(猪弾撃)、ししのち(宍の血)、ししのほね(獅子の骨)、じじばばかぼちゃ(爺婆南瓜)、しじゅうくにちのもち(四十九日の餅)、しじゅうしちなんのむし(四十七難の虫)、しじゅうまがりのくちなわ(四十曲の蛇)、ししょむし(司生虫)、じじんさま(地神様)、じしんむし(地震虫)、しずかもち(静か餅)、じぞうくび(地蔵首)、じぞうたおのきつね(地蔵峠の狐)、じぞうどうのこおに(地蔵堂の小鬼)、じぞうのちから(地蔵の力)、じぞうのはなみず(地蔵の鼻水)、じぞうのふきでもの(地蔵の癰腫)、じぞうのへらこ(地蔵箆)、じぞうのほうれき(地蔵の法力)、しそくのおんじん(四足の怨神)、したかきむし(舌清虫)、したぐらさん、したのしんやく(舌の神薬)、しだのゆみ(羊歯弓)、したべのつかい(黄泉の使い)、シチ、しちこうしん(七庚申)、しちふくこうじん(七福荒神)、しちぶさんぶ(七分三分)、しちぶしゃ、しちほんあし(七本足)、しちやのようかい(質屋の妖怪)、じっセンチおばさん(10センチ小母さん)、しつめい(湿螟)、じどうしゃのゆうれい(自動車の幽霊)、しどめのはな(草木瓜の花)、しとりのいけのだいじゃ(しとりの池の大蛇)、しながわのなまくび(品川の生首)、しなだま(品玉)、しにのけ(死霊)、しにみがい(死身貝)、しにわかれい(死湾鰈)、しばいみ(芝居見)、しばいもののようかい(芝居者の妖怪)、しばがき(芝がき)、しばすべり、しばそば(柴蕎麦)、しばてん、しばのは(柴の葉)、しばのはわらび(柴葉蕨)、しびのぎょどく(鮪魚毒)、じひびきとびいし(地響き飛石)、しひゃくしびょうのあくちゅう(四百四病の悪虫)、じぶのむし(治部虫)、しぶみず(渋水)、じぶんのはな(時分花)、しほうきき(四方鬼気)、しほうばしら(四方柱)、しまだのおおだこ(島田の巨蛸)、しまねみのみこ(島根見皇子)、しまむらなにがしのつま(嶋村何某の妻)、しめっぽいにおい(湿っぽい匂い)、しめんかいてき(四面皆敵)、しめんしゅらおう(四面修羅王)、しもかかりのうり(霜被瓜)、しもくのみみずく(四目鴟)、しもくらのおろち(下倉の大蛇)、しもふりぼうず(霜降り坊主)、しもよけもち(霜除餅)、じゃ(蛇)、じゃあ(蛇)、じゃいんのおに(邪淫鬼)、しゃかぎのね(榊の根)、シャカシャカ、じゃがたらのやまあらし(爪哇の山嵐)、しゃくくぎょうのえきじん(赤狗形の疫神)、しゃくくれ(杓くれ)、じやけ(地焼)、じゃこ(邪狐)、じゃこうのへそ(麝香臍)、しゃくげんたさしこみ(癪源太差込)、しゃくしいわ(杓子岩)、しゃくせんだんのき(赤栴檀の木)、しゃくちゅう(癪虫)、じゃくまくほういん(寂莫法印)、じゃこつきょうづか(蛇骨経塚)、じゃこつばば(蛇骨婆)、じゃこつばばあ(蛇骨婆)、しゃしゃのしゃのき(しゃしゃのしゃの木)、じゃしん(蛇神)、じゃのあし(蛇の足)、じゃのこ(蛇の子)、じゃのすけ(蛇の助)、じゃのまもの(蛇の魔物)、じゃのめがさのひひ(蛇の目傘の呵々)、しゃぶきがみ(咳嗽神)、しゃぶきばばあ(咳嗽婆)、じゃぶちのだいじゃ(蛇淵の大蛇)、じゃまあらし(邪魔あらし)、じゃまなかに(邪魔な蟹)、じゃまなはみ(邪魔な蝮)、じゃまなむかで(邪魔な蜈蚣)、しゃみぎつね(三味狐)、しゃみせんまつのたぬき(三味線松の狸)、しゃみちょうろう(三味長老)、しやもし、しゃもじゆうれい(杓文字幽霊)、じゃやなぎのだいじゃ(蛇柳の大蛇)、しゃり(舎利)、じゃれいのさいぼう(邪霊の細胞)、しゃれこうべい、しゃれこうべのほう(髑髏法)、じゃんけんおじさん(じゃんけん小父さん)、ジャンピングばばあ(ジャンピング婆)、じゅういちがんぎょうのえきじん(十一眼形の疫神)、じゅうがつのざくろ(十月の柘榴)、じゅうごさま(じゅうご様)、じゅうごしゃぐう(十五社宮)、しゅうざんじうん(秋山自雲)、じゅうじぼうず(十時坊主)、じゅうじょうのま(十畳間)、しゅうせきえん(秋石円)、じゅうにさま(十二様)、じゅうにはい(十二拝)、じゅうのじむじな(十の字貉)、じゅうばこたたき(重箱たたき)、じゅうばこばばあ(重箱婆)、じゅうばんのばけもの(十番の化物)、じゅうめん(充面)、じゅうよっかのあんこいりもち(十四日のあんこ入餅)、じゅうよんごうしつのこえ(十四号室の声)、しゅうろおう(周老王)、じゅうろくにちのいか(十六日烏賊)、じゅうろくにちのさかな(十六日魚)、しゅがんぎょうのえきじん(朱顔形の疫神)、しゅきんぎょうのえきじん(朱巾形の疫神)、しゅくこうぎょうのえきじん(蹙口形の疫神)、しゅくじさま(式子様)、しゅしょうかんていのゆうれい(首相官邸の幽霊)、じゅずかけ(数珠掛)、しゅっせねこ(出世猫)、しゅてんたろう(酒呑太郎)、しゅどうぎょうのえきじん(朱童形の疫神)、しゅのばん(朱の盤)、じゅばんのゆうれい(襦袢の幽霊)、じゅみょうがい(寿命貝)、しゅもくむすめ(撞木娘)、しゅようし(朱洋鷙)、しゅらどうのはく(修羅道の魄)、しょあくちゅうはい(諸悪虫輩)、しょうおんのしょう(商音笙)、しょうがつのあおだいしょう(正月の青大将)、しょうがのによいごえ(生姜の呻声)、しょうがみ(しょう神)、しょうがんさま(将軍様)、しょうかんのかみ(傷寒神)、しょうぎゃら、しょうぐんぼく(将軍木)、しょうけら、じょうげんむし(常元虫)、じょうごうむし(金蚕)、じょうこのせい(城狐精)、しょうこをかけたばばあ(鉦鼓を懸けた婆)、しょうさんぼう(しょう産坊)、しょうじさすり(障子さすり)、しょうじきおけら(正直螻蛄)、しょうしょうけん(蕭牆剣)、しょうじょうさとう(猩々砂糖)、しょうじょうつぼ(猩々壺)、しょうじょうのて(猩々手)、しょうじょうひめ(猩々姫)、しょうじん(精進)、しょうじんがいけのぬし(精進池の主)、じょうしんのむし(上辰虫)、しょうぜんあくめいきょう(照善悪明鏡)、じょうだいじのねこ(乗台寺の猫)、しょうてんじゅ(正天寿)、しょうねんだま(しょうねん玉)、しょうのおに(庄の鬼)、しょうぶがいけのだいじゃ(菖蒲ヶ池の大蛇)、しょうぶがさこのばばあ(菖蒲がさこの婆)、しょうぶどりのようかい(勝負鶏の妖怪)、しょうべえばばあ(しょうべえ婆)、しょうま(鐘魔)、しょうまなこ(小眼子)、じょうもんあるくらげ(定紋ある久羅下)、しょうもんぐち(証文口)、しょうゆのい(醤油井)、じょうよできゅうそうのおんな(丈余で宮装の女)、しょうらちんじん(松羅陳人)、しょうりょう(鷦鷯)、しょくいん(燭陰)、じょくせのとうまちくい(濁世の稲麻竹葦)、しょくぞくすい(食粟穂)、しょけら、じょろういし(女郎石)、じょろううお(女郎魚)、じょろうぐものひめ(陰蛛の姫)、じょろうむし(女郎虫)、じょろうやのようかい(女郎屋の妖怪)、じょろかいじぞう(女郎買地蔵)、じょんごんどんのあな(じょんごんどんの穴)、しょんべんじごく(小便地獄)、しょんべんのみ(小便呑)、しらがのじんつぁま(白髪の爺様)、しらがやまのやくじん(白髪山の厄人)、しらげのあめ(精米雨)、しらさぎのひかりだま(白鷺の光玉)、しらたみむし(痴痛虫)、しらっさま、しらとりのいらつめ(白鳥の僮女)、しらとりやまのしろぼうず(白鳥山の白坊主)、しらないてんないほうそう(知らない店内放送)、しらはなぶた(白葩豚)、しらびょうしさん(白拍子さん)、シラルポンチャチャ、しらんばがたけのねこ(白姥ヶ岳の猫)、しりきれうま(尻切馬)、しりきれたにし(尻切田螺)、しりくち(尻口)、しりつき(尻突き)、しりてづち(屁股椎)、しりひきまんじゅ(尻曳まんじゅ)、しりひきまんどん(尻曳まんどん)、しりふきばし(擦尻箸)、しりめ(尻目)、しりめ(尻目)、しりょうのけんぞくのたたり(死霊の眷属の祟)、しれたつみれじる(知れた罪入汁)、しろいうさぎ(白い兎)、しろいうさぎ(白い兎)、しろいのしし(白猪)、しろいまく(白い幕)、しろいゆ(白い湯)、しろうかり(白うかり)、しろうざえもんぎつね(四郎左衛門狐)、しろうさぎ(白兎)、しろうさき(白兎)、しろうさぎ(白兎)、しろうずま(白うずま)、しろうねり(白容裔)、しろおろち(白大蛇)、しろかきうま(代掻馬)、しろかしら(白頭)、しろかもしか(白氈鹿)、しろがねちょうし(銀銚子)、しろがらす(白烏)、しろきい(白猪)、しろきしし(白獅子)、しろきっこう(白亀甲)、しろきめ(白鬼女)、しろくま(白熊)、じろさくさんじろさくさん(次郎作さん次郎作さん)、しろだるま(白達磨)、しろちょうちん(白提灯)、しろつつじ(白躑躅)、しろつぶ(白田螺)、しろてんぐ(白天狗)、しろなまず(白鯰)、じろべえぎつね(治郎兵衛狐)、しろぼうず(白坊主)、ジロムン、しろもちのゆめ(白餅夢)、しろれんげのたば(白蓮華の束)、しろんぼう(白ン坊)、しわすかづら(師走蔓)、しわすかぼちゃ(師走南瓜)、しわすみの(師走蓑)、しわぶきばばあ(謦咳婆)、じわりのこうじん(地割の荒神)、しわんぼう(しわん坊)、しわんぼうのねん(吝嗇坊の念)、しんえん(信円)、しんおう(心王)、じんがさあり(陣笠蟻)、しんきろう(辛旗楼)、しんぐりまくり(筐転り)、じんしんはいこう(人身背猴)、しんすけだに(新助谷)、じんすけのむすめ(甚助の娘)、じんた、しんだもんのたけ(死者竹)、しんつうなごんむしばのいたがり(心痛納言虫歯痛鳫)、しんどうらいでんあめおにび(震動雷電雨鬼火)、しんのあくごろう(神野悪五郎)、しんのこ(尻子)、しんぽにおどろき(進歩喫驚木)、じんめん(人面)、じんめんこぶた(人面仔豚)、じんめんじゅう(人面獣)、じんめんだ(人面蛇)、じんめんりゅう(人面竜)、じんりん(塵倫)、しんれいじはんき(心霊自販機)、しんれいでんしん(神霊電信) ■すいうてんのう(水雨天王)、すいかいじん(水海神)、すいかのたま(水火玉)、すいかのばけもの(西瓜の化物)、すいじゅう(水獣)、すいじん(水神)、すいじんかっぱ、すいぞう(燧象)、すいつきふとん(吸付き蒲団)、すいつこうすいつこう(吸いつこう吸いつこう)、すいつこうすいつこう(吸いつこう吸いつこう)、すいてんぼう(水天坊)、すいどうのむし(粋道虫)、すいとくてんのう(粋徳天王)、すいふるいじん(粹奮人)、すいふろのにゅうどう(据風呂入道)、すいらい(水雷)、すいらいちょう(水雷蝶)、ずいろく(瑞鹿)、すえひろのごえんだま(末広の五円玉)、すかいさけかい(酢買酒買)、すがおのたきのぬし(菅王の滝の主)、ずがたかい(頭が高い)、すがたにのうわばみ(菅谷の大蟒)、すがのにんぎょ(須賀の人魚)、すがたみのい(姿見井)、すがまのこども(氷柱の子供)、すがめのこへび(酢瓶の小蛇)、すぎおばけ(杉怪)、すきがお(鍬顔)、すぎしろさま(杉代様)、すきのとこ(鍬の床)、すきまおんな(隙間女)、すぐにぬれてるでいりぐち(すぐに濡れてる出入口)、すげがさきたこ(菅笠著た子)、すげがささがり(菅笠下)、すげがさのおどりこ(菅笠の踊子)、すけくにのちょう(佐国蝶)、すげみのおばけ(菅蓑おばけ)、すこたこ(すこ蛸)、すさまじきあっき(冷敷き悪鬼)、すさまじきていのもの(冷き態の者)、すさまじきなきごえ(凄泣声)、すさまじきわらいごえ(冷笑声)、すじかぶろ(筋禿)、すしやまのおに(須志山の鬼)、すずかのどくぎょ(周集河の毒魚)、すすき(芒鬼)、すすきおばけ(芒おばけ)、すずきのせい(鱸の精)、すすきほ、すすけたちょうちん(煤けた提灯)、すすけちょうちん(煤提灯)、すずめのかみさま(雀の神様)、すずめのゆうれい(雀の寃魂)、すずめむし(雀圧し)、すずりのめ(硯の眼)、すずりぶた(鈴里豕)、すすをはらうおと(煤を払う音)、すだま(魑魅)、すだま(反響)、すっくわさま(鋤鍬様)、すってん(すっ天)、すっぴょこぴょん、すっぽんくび(泥亀首)、すててぎてぎよ、すなあらい(砂洗い)、すなのかずほどのむし(砂の数ほどの虫)、すなふらし(砂降らし)、すねか(脛剥)、スノートンネルのじどうしゃ(スノートンネルの自動車)、ずばいぼうのひ(豆梅坊の火)、すひゃくだいねんぶつ(数百大念仏)、スプライライェチェポ、すまぶくろ(麩子袋)、すみかけじぞう(墨掛地蔵)、すみのあねさん(隅の姉さん)、すみぼうず(隅坊主)、すもうだぬき(角力狸)、すりつきだたみ(搨付畳)、スルクイメル、するすみさくら(磨墨桜)、ずれん(頭連)、すわつひめ(須和津姫)、、スンケトゥス、すんばこ、ずんべらぼうず、ずんべらぼん ■せいえむどん(正右衛門どん)、せいたかにゅうどう(背高入道)、せいてんのあめ(晴天雨)、せいめいせき(生命せき)、せいめいづか(晴明塚)、せいようおうむ(西洋鸚鵡)、せいりゅうごんげん(青竜権現)、せいろぬけ(蒸篭抜)、せがきのはた(施餓鬼の幡)、せがきのはな(施餓鬼の花)、せきおうのようかい(碩翁の妖怪)、せきがじん(石賀神)、せきじん(石人)、せきそうへい(赤装兵)、せきのたろう(関の太郎)、せきのたろういたむね(咳之太郎痛胸)、せきひのかい(石碑怪)、せごしき(背五色)、せしゅのようかい(施主の妖怪)、ぜぜがごう、せだま(施玉)、せっくのひのまんが(節供の日の馬耙)、せっしょうせきいなり(殺生石稲荷)、せっちんのおに(雪隠鬼)、せっちんのばけもの(雪隠の化物)、せとたいしょう(瀬戸大将)、せともの(征討猛者)、ぜにだしいわ(銭出岩)、ぜにつきうお(銭付魚)、ぜにひりじし(銭排猪)、せびのはごろも(蝉羽衣)、せぼねのひ(脊骨火)、せみみい(背耳豕)、せむしぼう(背虫坊)、せろんぼい(精霊負)、せん(仙)、ぜんあくうむ(善悪有無)、せんかいぎょうのえきじん(尖喙形の疫神)、ぜんかくのうなぎ(善角の鰻)、ぜんかしへび(膳貸蛇)、せんがんびらのてんぐ(千貫平の天狗)、せんキロばばあ(1000キロ婆)、ぜんくずし(膳崩し)、せんくようしょにん(千供養諸人)、せんげんさまのさる(浅間様の猿)、せんこうじのかね(千光寺の鐘)、せんごくのふだ(千石札)、せんじゃ(千蛇)、せんじゃのむし(疝癪虫)、せんじょうがたきのんなぎ(千丈ヶ滝の鰻)、せんじょうがび(戦場が火)、せんすいのかむろ(泉水禿)、せんずじてんのう(千頭持天王)、せんだいがわのへび(川内川の蛇)、せんだいだぬき(仙台狸)、せんたくおんな(洗濯女)、せんたくだぬき(洗濯狸)、せんたくばば(洗濯婆)、せんちのおばさん(雪隠の小母さん)、せんちょうけまり(千丁毛毬)、ぜんとくむし(善徳虫)、せんにんおばけ(千人おばけ)、せんにんぞろい(千人揃)、せんねんもぐら(千年土竜)、せんねんやなぎ(千年柳)、せんのうばんのうまたそのおや、せんはか(仙墓)、せんばん(千番)、ぜんぶ、ぜんふしょう(禅釜尚)、せんぽくかんぽく、せんぼんのばけもの(千本の化物)、ぜんみまわり(膳巡視)、ぜんもんぶち(禅門淵) ■ぞ、そいぎつね(添い狐)、ソーキブニのゆうれい(肋骨の幽霊)、ぞうげぎょうのえきじん(象牙形の疫神)、そうさぎょうのえきじん(草蓑形の疫神)、そうさんぼう(宗参坊)、そうしはいれい(総支配霊)、そうじぼう(掃除坊)、ソージマブリャー、ソージョー(猩々)、そうずのだんご(葬頭団子)、そうずのみずぢゃや(葬頭水茶屋)、そうとうう(双頭烏)、そうのむくい(僧の報)、ぞうのめ(象の目)、そうみのけ(惣身毛)、そうめんぎょうのえきじん(双面形の疫神)、そうめんくい(素麺喰)、ぞうりとり(草履盗)、そおど、そがどののたうえ(蘇我殿の田植)、そくこうじょ(測候所)、ぞくぞく、ぞくよけじぞう(賊除地蔵)、そこづきびく(底附き魚篭)、そこね、そこほりむし(底掘虫)、そしょううけ(応訴訟)、そぞろがお(遊歩皃)、そでかけのまつ(袖掛松)、そでごい(袖鯉)、そでじょ(袖女)、そてつのばけもの(蘇鉄の化物)、そでとり(袖取り)、そでひきこぞう(袖引き小僧)、そでひきむじな(袖引狢)、そでもぎさん(袖もぎさん)、そでもじき(袖捩き)、そとばのかしら(卒塔婆の頭)、そとゆうれい(外幽霊)、そねのえんどう(そねの豌豆)、そのとしのじゅうえんだま(その年の十円玉)、そのひのころも(一日衣)、そばあわず、そらきがえし(空木返し)、そらのいし(空の石)、そらやみ(空闇)、そらりょうてい(空料亭)、そろってきえるがいとう(揃って消える街灯)、そろばんたぬき(算盤狸)、そろばんぼうず(算盤坊主)、ぞんざいてん(ぞんざい天)、 ■ターボばばあ(ターボ婆)、だあんころころどんがらや、だいあくしゃちほこ(大悪鯱)、だいあくとうのがき(大悪徒の餓鬼)、だいえんじがわのがあたろう(大円寺川のがあたろう)、たいかいのわに(大海鰐)、だいがくし(大鰐士)、たいぎょ(大魚)、だいきんりきんのしし(大筋力獅子)、だいげどう(大外道)、たいこいし(大皷石)、だいこくがねのねずみ(大黒金の鼠)、だいこくさまのやって(大黒様の遣っ手)、だいこくねずみ(大黒鼠)、だいこうぶつ(大好仏)、たいこのばけもの(太皷の化物)、たいこのばち(太皷桴)、だいこむしゃ(大根武者)、だいこげいしゃ(大根芸者)、だいこんのしり(大根の尻)、だいこんばあさん(大根婆さん)、だいしどうのりゅう(大師堂の竜)、だいじゃがたらじん(大爪哇人)、たいしゃくきょうのおに(帝釈峡の鬼)、だいじゃのかんざし(大蛇簪)、だいじゃのようじ(大蛇の楊枝)、だいじゃのよめさま(大蛇の嫁様)、だいじゃのわぎり(大蛇の輪切り)、たいしょうこつ(大将骨)、だいずくい(大豆喰)、だいずじん(大頭人)、だいぜん(大善)、だいだいいろのとびもの(橙色の飛物)、だいだいらぼっち、だいだほうし(だいだ法師)、だいちすいき(大地水気)、だいつういきのせい(大通意気精)、たいとうがはなのばけもの(大唐が鼻の化物)、だいとうよりのおきゃく(大唐よりの御客)、たいとのとり(大唐の鳥)、だいとんおう(大貪王)、だいなるうし(大なる牛)、だいなるひとのかばね(大なる人の骸骨)、だいにちいし(大日石)、だいにちびらのまりしてん(大日比羅之摩利支天)、たいねつにゅうどうびょうげんさい(大熱入道病元斎)、たいのうしおに(鯛牛鬼)、たいのおんなご(鯛女中)、たいのみそうず(鯛のみ僧都)、たいのやぐら(鯛の櫓)、だいば(頽馬)、だいばがみ(大馬神)、だいはんにゃはらみおんな(大般若はらみ女)、だいぶつのばけもの(大仏怪物)、たいへいざんのおおびと(大平山の大人)、たいまつたろう(松明太郎)、たいやくしょうぐん(太疫将軍)、たいようのごときひのたま(太陽の如き火玉)、たいらのかしどん(平良のかしどん)、たいりょうだるま(大漁達磨)、だいろくしんのう(第六心王)、だいろくてん(大六天)、だいろくてんのまみん(第六天の魔民)、だおどり(だお鳥)、たかおとこ(高男)、たかかべ(高壁)、たかがわごえのおにび(高川越の鬼火)、たかさかやのくま(高坂屋の熊)、たかさんば(鷹三羽)、たがそでざか(誰袖坂)、たかたかぼうず(たかたか坊主)、たかとりやまのおおがめ(高鳥山の大亀)、たかながそで(高長袖)、たかなみのいけ(高波池)、たかねだゆう(高猫陀夫)、たかのいち(高の市)、たがのしろざる(陀我の白猴)、たかぼうず(高坊主)、たかぼっさん(高坊っさん)、たかまつのかいぎょ(高松の怪魚)、たかむすめ(鷹娘)、たかやまのいけのぬし(高山の池の主)、たからがいけ(宝ヶ池)、たからかぜ(宝風)、たからのあしだ(宝足駄)、たからのおおいし(宝の大石)、たかんぼ(高坊)、たき、たきのがわのたぬき(滝野川の狸)、たきぼうず(滝坊主)、たきれい(滝霊)、たきれいおう(滝霊王)、たくあんのしっぽ(沢庵の尻尾)、たくあんのしりげ(沢庵の尻毛)、たくさんのぜに(沢山の銭)、たくぞうす(沢蔵司)、たくましいおとこ(逞敷男)、たくりぶち(たくり淵)、たくろうび(焚朗火)、たくんとうげのたぬき(たくん峠の狸)、たけかわのたたり(筍皮祟)、たけたかいおんな(丈高女)、たけたけさん(竹竹さん)、たけのこどうじ(竹の子童子)、たけのこやろう(筍野郎)、たけのもち(竹の餅)、たけやはんしろう(竹屋半四郎)、たこのたたり(蛸の祟)、たこのにゅうどう(章魚の入道)、たこのにゅうどう(蛸の入道)、たこのむこどん(蛸聟殿)、たごまくり(桶転り)、たごやのとらきち(田子谷の虎吉)、たこやまぶし(蛸山伏)、たごんげどう(他言外道)、たじのかみ、たじまのおおだこ(但馬の大章魚)、たたみきんぎょ(畳金魚)、たちうす(立ち臼)、たちのだいじゃ(太刀の大蛇)、たちばなのむし(橘の虫)、たちふさがり、たちやかね(立ちや兼ね)、たづ、だっちょ、たつのこうのようかい(龍野侯の妖怪)、たつのしりふり(竜の尻振り)、たつのま(竜馬)、たつのみやのかいものつかい(竜の都の買物使)、たつみだいみょうじん(辰己大明神)、たつみのかぜ(巽の風)、たておべす(立蛭子)、たどんのおもち(炭団のお餅)、たながえり(種変り)、たなかのひのたま(田中の火の玉)、たなかやしきのひとだま(田中屋敷の人魂)、たなばたのなすのき(七夕の茄子の木)、たなばたのわぎり(棚機の輪切)、たなもとのかみさん(たなもとの神さん)、たに(餒鬼)、だに(餒鬼)、たにかづら(谷葛)、たにのごりんとう(谷の五輪塔)、たぬきいわ(狸岩)、たぬきのいし(狸の石)、たぬきのえん(狸の煙)、たぬきのかげ(狸の影)、たぬきのきやり(狸の木遣唄)、たぬきのこぞう(狸の小僧)、たぬきのじてんしゃ(狸の自転車)、たぬきのしまもの(狸の縞物)、たぬきのぜんきち(狸の善吉)、たぬきのひけし(狸の火消)、たぬきのぶどう(狸葡萄)、たぬきのみこし(狸神輿)、たぬきのもち(狸の餅)、たぬきぼうず(狸坊主)、たねおばけ(種子お化け)、たねのとうすけのかかあ(種の藤助の嬶)、たねまきうさぎ(種播兎)、たのかみのたわら(田の神の俵)、たのくらげ(田水母)、たのしいかな(たのしいか菜)、たのたい(田赤魚)、たばこいし(煙草石)、たばこおくり(莨草贈)、たばこのたねのこよみみるひと(莨種の暦見る人)、たばこみたいなにおい(煙草みたいな匂い)、たばこのひをかせ(煙草の火を貸せ)、たべるのおろち(たべるの大蛇)、たまぎつね(珠狐)、たまごぐらいのひょう(卵ぐらいの雹)、たまごのごくそつ(卵の獄卒)、たまごのばけもの(卵の化物)、たましいのはと(魂の鳩)、たまとりひめ(玉取姫)、たまのはたおり(玉機織)、たまのむし(玉の虫)、たらいよび(盥呼び)、だり(餒鬼)、たるいわ(樽岩)、だれか(誰か)、たれかんにょ(垂官女)、たれぶたみみ(垂豕耳)、だれもいないのにつくでんき(誰もいないのに点く電気)、たろうぼうのたち(太郎坊の太刀)、たろうぼうのつるぎ(太郎坊の剣)、たろざえもんぎつね(太郎左衛門狐)、たわいなしのき(たわい梨の木)、たわけつくづくしじる(戯気つくづくし汁)、たんかくぎょうじゃ(丹角行者)、ダンガサマジムン、たんきつき(狸憑き)、だんぎぼう(談義坊)、たんごくれれ(桶くれれ)、だんごしなみ(だんごし波)、だんごどり(貢丸鳥)、たんころばし、たんころりん、だんじょういし(弾正石)、たんじょかい(蟾蜍怪)、だんだらおに(段だら鬼)、たんていこれら(探偵虎列剌)、だんとうさん、だんとくせんのかや(檀特山の萱)、だんどびんど、だんなさま(旦那様)、タンナファクルーコーイ、タンネカムイ、たんぷくたがま、たんぺころばし(たんぺ転ばし)、だんぼかぜ(だんぼ風) ■ちいさきせんにん(小さき仙人)、ちいさきちご(小さき稚児)、ちいさなこぞう(小さな小僧)、ちいだがにい(付いだがにい)、ちうしいし(血牛石)、チウラングル、ちえがみさま(智恵神様)、ちえのたきぎ(智慧薪)、ちえのひとだま(知恵の人魂)、ちかたのひ(千方火)、ちかぼしさま(近星様)、ちがやのは(茅の葉)、チキャラバン(力飯)、ちくふじん(畜婦人)、ちくわのおばけ(竹輪のお化け)、ちごい(血鯉)、ちこくのね(治国音)、ちごのれい(稚児霊)、ちしおのめし(血汐飯)、ちすいおんな(吸血女)、ちち、ちちがたにのうしおに(父ヶ谷の牛鬼)、ちちきず(乳疔)、ちちすいむし(乳吸虫)、ちちだき(乳滝)、ちちっこかつぎ(乳っこ担ぎ)、ちちみょういし(乳妙石)、ちっち、ちのからす(血の鴉)、ちびらのへび(ちびらの蛇)、ちぼしむし(乳干虫)、ちぼとけ(血仏)、 ちみのせい(魑魅の精)、チャーギのせい(チャーギの精)、ちゃうすだき(茶臼滝)、ちゃがまおろし(茶釜下ろし)、ちゃがまたき(茶釜焚)、ちゃがらこ(茶殻子)、ちゃちゃちゃのちゃみせ(ちゃちゃちゃの茶店)、ちゃどくろ(茶髑髏)、ちゃべんとう(茶弁当)、ちゃまさがり(茶釜下)、ちゃむし(茶虫)、ちゃわんむしのちゃわん(茶碗蒸の茶碗)、ちゃんちゃかおばば(ちゃんちゃかお婆)、ちゃんちゃんちゃがま、ちゅうじょうのにんぎょ(中条の人魚)、ちゅうりっぽ(中立鳩)、チュダマ、ちょうかくぎょうのえきじん(長角形の疫神)、ちょうぎょのあやしみ(鯛魚の怪奇)、ちょうざえもん(長左衛門)、ちょうじゃいし(長者石)、ちょうじゃのくじゃく(長者の孔雀)、ちょうじゃやしきのがあたろ(長者屋敷のがあたろ)、ちょうずばちのたましい(手水鉢の魂)、ちょうずばちのばけもの(手水鉢の化物)、ちょうせいじのたぬき(長生寺の狸)、ちょうちん(提灯)、ちょうちんこぞう(提灯小僧)、ちょうちんこぞう(提灯小僧)、ちょうちんつけてるひと(提灯点けてる人)、ちょうちんのしがい(提灯の死骸)、ちょうつけ(帳つけ)、ちょうなぼろ(釿ぼろ)、チョーバンユーリー(枡幽霊)、ちょうふくじん(長福神)、チョーフグンオヤカタ(チョーフグン親方)、ちょうまん、ちょうめんようじょ(長面妖女)、ちょうれんす(調練ス)、ちよがしまのおおだこ(千代ヶ島の大章魚)、ちょくぼろん(猪口墓露)、ちょきちょき、ちょとう(猪頭)、ちょへいせんせい(楮幣先生)、ちょめんぎょうのえきじん(猪面形の疫神)、ちよろずのしこお、ちよろずのしこめ、ちょろっけ(ちょろッ毛)、ちりげのうま(瘡の馬)、ちりづかかいおう(塵塚怪王)、ちりゅうのか(池鯉鮒の蚊)、ちわがいけ(千把ヶ池)、ちわた(血綿)、ちをすうたいぼく(血を吸う大木)、ちをふきよせ(血拭寄)、ちんかいぼう(珍海坊)、ちんかそう(鎮火草)、ちんきつとう(陳橘橙)、ちんころりん、ちんちんこばかま(ちんちん小袴)、ちんちんちょぼし、ちんちんちんばかま(ちんちんちん袴)、ちんちんどり(ちんちん鳥) ■ついたかみてくろ(ついたか見てくろ)、ついたてたぬき(衝立狸)、つえなしあご(枴無腮)、つえのしょうね(杖の性根)、つかいてんぐ(遣天狗)、つかいへび(使い蛇)、つぎきのばけたの(接木の化けたの)、つきのまさかき(月真榊)、つきやまどののむし(築山殿の虫)、つくしぜみ(筑紫蝉)、つくりじ(付裏師)、つきみうさぎ(月見兎)、つきみやぐらのかい(月見櫓の怪)、つくつくぼうしつくぼうし(つくつく法師つく法師)、つけくのしゅうねん(付句の執念)、つげのくし(告の櫛)、つじうらのかみ(辻占神)、つじのなきじぞう(辻の泣地蔵)、つじのひ(辻の火)、つじぼうず(辻坊主)、つじまきかぜ(辻まき風)、つだがえ(付だがえ)、つだやしきのきつね(津田屋敷の狐)、つちがらす(土鴉)、つちくも(土蜘蛛)、つちぐも(土蜘蛛)、つちころび(土転び)、つちちゅうのみず(槌中の水)、つちどん(槌どん)、つちにかかるこ(槌にかかる子)、つちにんぎょう(槌人形)、つちのこ(槌の子)、つちのこ(犯土子)、つちのこ、つちのと(槌之戸)、つちのひのこ(土の日の子)、つちはたち(土二十歳)、つちぼうず(土坊主)、つちまき(土撒き)、づつうのひ(頭痛火)、つつがのむし(恙の虫)、つつじのはな(躑躅花)、つつみんぬし(堤ん主)、あるきつづら(歩葛篭)、つとうらつばくら(髱裏燕)、つとめがつらいのしょうでん(勤がつらいの聖天)、ツナカユリコ、つのがじゅうにほんあるおに(角が十二本ある鬼)、つのざいくのようかい(角細工の妖怪)、つのなしおに(無角鬼)、つのばら(觝角肚)、つばきぎねのばけもの(椿杵の化物)、つばきじぞう(椿地蔵)、つばきじょろう(椿女郎)、つばきどう(椿堂)、つばきのえだ(椿の枝)、つばきのざい(椿の材)、つばきのつち(椿の槌)、つばきばしら(椿柱)、つばくろや(玄鳥也)、つばめうお(玄鳥魚)、つぶしたまご(つぶし玉子)、つぼみばな(莟花)、つみもうりょう(罪もうりょう)、つめとり(爪鳥)、つめのおに(爪の鬼)、つゆおびだけ(露帯竹)、つゆざえもん(梅雨左衛門)、ツライ、つらじゅうはなのこ(面中鼻の子)、つらのかわかしかんのん(面皮貸観音)、つらや(つら哉)、つららおんな(氷柱女)、つりあげるき(釣上る鬼)、つりおんな(釣女)、つるおとし(鶴落)、つるのばけもの(鶴の化け物)、つるのはね(鶴の羽)、つるぶ(鶴降)、つるべおとし(釣瓶落)、つるべざか(釣瓶坂)、つるべび(釣瓶火)、つるべび(釣瓶火)、 ■てあらいおに(手洗鬼)、てあるきのゆうれい(手歩行幽霊)、ティダヌヤク、ていりょのかま(貞呂釜)、でえろがみ(蝸牛神)、てがわら、てぎのがえし(手杵返)、てごや(手小屋)、てじゃく(手雀)、でじんつだるま(大神通達摩)、てすずりぶた(手硯蓋)、でっかいかかあ(でっかい嬬)、でっころぼう(偶子坊)、てっぽうのひ(鉄砲の火)、でっかいばけねこ(でっかい化け猫)、でっこいはちのす(でっこい蜂巣)、てつじるし(銕印)、てつのくも(鉄の蜘)、てつのぼう(てつの棒)、てつびんのふた(鉄瓶蓋)、てつぼう(鉄坊)、てっぽうしし(鉄砲猪)、てどりぶちのぬし(手取淵の主)、てて、てなが(手長)、てながあしなが(手長足長)、てながばばあ(手長婆)、てながみょうじん(手長明神)、てなしじぞう(手無地蔵)、てのうちたまひめ(手の内玉姫)、てのめ(手の目)、てびきばばあのようかい(手引婆の妖怪)、でべそあらため(出臍改)、でよかでよか、てらんぼうず(寺坊主)、テレビかいぎのこ(テレビ会議の子)、でんか(伝可)、てんかいちのはたおり(天下一の機織り)、てんがいわのてんぐ(天が岩の天狗)、てんかじん(天火人)、てんかほうひぼし(天下放屁星)、でんきおとめ(電気処女)、てんぐ(天狗)、てんぐごもり(天狗篭り)、てんぐさん(天狗さん)、てんくずし(天崩し)、てんぐせったい(天狗接待)、てんぐたけ(天狗茸)、てんぐづか(天狗塚)、てんぐどんのみの(天狗殿の蓑)、てんぐのいしころがし(天狗の石転がし)、てんぐのうんか(天狗の浮塵子)、てんぐのおこじょ(天狗の白貂)、てんぐのおとり(天狗囮)、てんぐのおどりこ(天狗の踊子)、てんぐのかげぼし(天狗の影干)、てんぐのかれえだ(天狗の枯枝)、てんぐのげきけん(天狗の撃剣)、てんぐのだに(天狗の壁蝨)、てんぐのちょうちん(天狗の挑灯)、てんぐのつめ(天狗爪)、てんぐのどうちゅう(天狗の道中)、てんぐのはおと(天狗の羽音)、てんぐのはなよめ(天狗の花嫁)、てんぐのひげ(天狗髭)、てんぐのひょうたん(天狗の瓢箪)、てんぐのみかん(天狗の蜜柑)、てんぐのむしぼし(天狗の虫干)、てんぐのやきとり(天狗の焼鳥)、てんぐむすこ(天狗息子)、てんこいたち(貂鼬)、てんごうがすなまく(天狗が砂撒く)、てんころばし(てん転ばし)、てんころりん、てんじくあづさやまのたけ(天竺あづさ山の竹)、てんじくてんのたけ(天竺天の竹)、てんじくのきじょ(天竺の鬼女)、てんじくのゆきおれだけ(天竺の雪折竹)、てんじくのようま(天竺の妖魔)、てんじくばばさ(天竺婆様)、でんしゃのすきまのて(電車の隙間の手)、てんしゅのかねのね(天守の鉦音)、てんしゅのこくき(天守の黒気)、てんじょうおち(天井落)、てんじょうくだりのかい(天井下の怪)、てんじょうさがり(天井下)、てんじょうさげ(天井降)、てんじょうなめ(天井嘗)、てんじょうなめ(天井嘗)、てんじょうなめ(天井甞)、てんじょうのあし(天井脚)、てんじょうのおに(天井鬼)、てんしょうのき(転生の木)、てんじょうのたま(天井の玉)、でんしんき(諂信器)、てんじんさまのいちょう(天神様の銀杏)、てんたま(貂玉)、てんちれいどう(天地霊童)、てんづるし(天吊し)、でんでんげえこう、でんでんころばし(でんでん転ばし)、てんにんへんしんき(転任変身鬼)、てんのき(天の木)、てんのうしゃのうし(天王社の牛)、てんびんぼう(天秤坊)、てんほうどうじ(てんほう童子)、てんまる、てんまんてんじん(天満天神)、てんりゅうのぼたん(天竜の牡丹)、てんりゅうのぼんしょう(天竜の梵鐘) ■ドアのひらくおと、(ドアの開く音)トイトゥムクシヌプル、といのみず(樋の水)、トイレこぞう(トイレ小僧)、とうかくぎょうのえきじん(筒角形の疫神)、とうがらしじぞう(唐辛子地蔵)、とうがん(当願)、とうがんこな(冬瓜小菜)、どうかんむし(道閑虫)、とうぎじょう(藤義丞)、どうきょじん(道虚神)、とうげのおおかみ(峠の狼)、とうごろう(東五郎)、どうさい、とうじのがいちゅう(冬至の害虫)、とうせんぶちのぬし(唐船淵の主)、とうだいき(灯台鬼)、とうたぬし(藤太主)、どうちゅうのびふじん(洞中の美婦人)、トートーメーマジムン、とうどのとら(唐土虎)、どうのつら(胴面)、どうばかりあってかしらのなきもの(胴計あって頭のなき者)、とうひゃくのようかい(当百の妖怪)、とうふかい(豆婦買)、とうふこぞう(豆腐小僧)、とうふねこ(豆腐猫)、とうふのへび(豆腐の蛇)、とうふのゆうれい(豆腐の幽霊)、とうふむすめ(豆腐娘)、とうふやおきちのちょう(豆腐屋お吉の蝶)、とうべんうり(答弁売)、どうもこうも、とうもろこしのたたり(玉蜀黍の神祟)、とうもろこしのばけもの(玉蜀黍の化物)、どうようなまず(動揺鯰)、とうろうのばけもの(灯篭の化物)、とうろうのれい(灯篭霊)、どうらくじぞう(道楽地蔵)、どうらくだんご(道楽団子)、トゥルウシキンラ、とおしがめ(通し亀)、とおつぽてん、どおつん、とおりいなり(通稲荷)、とおりがみ(通り神)、とおりがみ(通り神)、とがくしのけちょう(戸隠の化鳥)、とぎいわ(研ぎ岩)、とぎかけむすめ(磨ぎかけ娘)、ときのやばね(朱鷺の矢羽)、とぎゃくさえもんしょくしょう(吐逆左衛門食傷)、とぎゃくちゅう(吐逆虫)、とくいのあげたか(得意之揚鷹)、どくぎょ(毒魚)、どくぎょあくちょう(毒魚悪鳥)、どくとう(毒湯)、どくねずみ(毒鼠)、どくのおばけ(毒のお化け)、とくべえのかない(徳兵衛の家内)、とくみどんやのようかい(十組問屋の妖怪)、とくらやまのばばあ(戸倉山の婆)、どくろのせ(載髑髏)、とげばらひろい(棘拾い)、とことこ、どさくさ(どさ草)、としながひこ(年長彦)、としふるおおかみ(老狼)、としょうあくま(渡渉悪魔)、どじょうのせいれい(泥鰌の精霊)、どじょうむすめ(泥鰌娘)、としよりうさぎ(年寄兎)、どだぶくろ(どだ袋)、とち、どちがめ、どちゅうのかね(土中鐘)、どちゅうのじゃどくのき(土中の邪毒の気)、どちゅうのまおう(土中の魔王)、どっかくぎょうのえきじん(独角形の疫神)、とつがわのぎゅうき(十津川の牛鬼)、とっくお、とっくりぎつね(徳利狐)、どっけ(毒気)、とっこ、どっこいどっこい、どっち、どてうらのおちょぼ(土手裏のおちょぼ)、どでかいうし(どでかい牛)、どどめき(百々目鬼)、どどめき(どど目鬼)、とね、とねがわのおおごい(利根川の大鯉)、とばくのしちほんぼとけ(賭博の七本仏)、とびあがり(兎肥上がり)、とびがつお(飛松魚)、とびがみ、とびからとんぼ(蕃蜻蛉)、とびくるま(飛び車)、とびちょうし(飛銚子)、とびのこめ(賜の米)、とびのこめ(鵄の米)、とびへび(飛び蛇)、とびわらたば(飛藁束)、どびんがいけ(土瓶池)、どびんがさがる(土瓶が下がる)、とぶくろのおんな(戸袋女)、どぶのぼう(溷乃坊)、トホイ、とぼうか(飛ぼうか)、とまさじ、とます、とます(鼬)、とみのしゃくし(富杓子)、とみのもうねんび(富の妄念火)、ともかづき(共潜)、ともしびおんな(灯火女)、ともぞうおるか(友蔵おるか)、とものだいなごんよしお(伴大納言善男)、どようのじな(土用の田螺)、どようのどく(土用毒)、どようのなまねぎ(土用の生葱)、どようぼうず(土用坊主)、とよさきぶちののし(豊先淵の主)、どよじろう(土用次郎)、とら(寅)、とらさる(寅申)、どらたたき(銅鑼敲)、とらちゃん(虎ちゃん)、とらどうじ(寅童子)、とらどしのむし(寅歳虫)、とらのこ(虎の仔)、とりいし(鶏石)、とりいとうげのばけもの(鳥居峠の化け物)、とりおに(鶏鬼)、とりかいる(鶏替蛙)、とりがねのいけのおろち(とりがねの池の大蛇)、とりくぐらず(鳥くぐらず)、とりのなきごえ(鶏鳴声)、とりやくれはのすけ(鳥谷呉羽之助)、どろうちじぞう(泥打地蔵)、どろかけじぞう(泥掛地蔵)、どろたぼう(泥田坊)、どろぼうさがし(泥棒探)、どんがす、どんがらさま(どんがら様)、とんごしばばあ(とんごし婆)、とんださわぎ(飛騒耳)、とんたりまおう(貪多利魔王)、どんどけいけ(どんどけ池)、とんぼうび(蜻蛉火)、とんぼのにょうぼ(蜻蛉の女房)、どんよくたま(貪欲玉) もどる
https://w.atwiki.jp/gods/pages/1328.html
ジゾウボサツ(地蔵菩薩) 仏教の菩薩の一つ。 ミロクボサツ(弥勒菩薩)が救世の仏として出現するまで衆生を導く。 六道それぞれを救う六地蔵という組み合わせでも知られるが内訳は諸説ある。 広く親しまれ、多くの派生を生んでいる。 ニジュウゴボサツ(二十五菩薩)の一人。 サンジュウニチヒブツ(三十日秘仏)の一人。 六地蔵1: ダンダジゾウ (檀陀地蔵) ホウジュジゾウ (宝珠地蔵) ホウインジゾウ (宝印地蔵) ジジジゾウ (持地地蔵) ジョガイショウジゾウ (除蓋障地蔵) ニッコウジゾウ (日光地蔵) 六地蔵2: ヨテンガジゾウ (預天賀地蔵) ホウコウオウジゾウ (放光王地蔵) コンゴウガンジゾウ (金剛願地蔵) コンゴウホウジゾウ (金剛宝地蔵) コンゴウトウジゾウ (金剛幢地蔵) コンゴウヒジゾウ (金剛悲地蔵) 六地蔵3: ダイジョウチヒジゾウ (大定智悲地蔵) ダイトクショウジョウジゾウ (大徳清浄地蔵) ダイコウミョウジゾウ (大光明地蔵) ショウジョウムクジゾウ (清浄無垢地蔵) ダイショウジョウジゾウ (大清浄地蔵) ダイケンゴジゾウ (大堅固地蔵) その他の地蔵: ダラニジゾウ (陀羅尼地蔵) ホウショウジゾウ (宝性地蔵) ケイキジゾウ (鶏亀地蔵) ホウショウジゾウ(2) (法性地蔵) ショウグンジゾウ (勝軍地蔵) エンメイジゾウ (延命地蔵) 別名: クシチガルブハ クシティガルバ ディーザン (ディー・ザン) 本尊とする寺: 鶴林寺(徳島県勝浦郡) 岩本寺(高知県高岡郡) 泰山寺(愛媛県今治市)
https://w.atwiki.jp/aizufudoki/pages/187.html
陸奥国 会津郡 古町組 古町村 大日本地誌大系第31巻 120コマ目 天正の頃(1573年~1593年)河原田盛次、芦名家に従て伊南の地を領し、館をここに築て居所とせし故(ゆえ)伊南町と称す。後に青柳村に城郭を構て伊達家を拒みしが敵退て再び還住す。因て今の名に改めしとぞ。 昔は毎月6度の市の日あり。今は12月22日・27日の両日のみなり。 府城の西南に当り行程19里。 家数50軒、東西1町・南北4町。 町北は山に倚り西は檜枝岐川に近く南北田圃(たんぼ)なり。 村中に官より令せらるる掟条目の制札を懸(か)く。 東1町多々石村の界に至る。その村まで1町30間。 西4町28間小塩村に界ひ檜枝岐川を限りとす。その村まで6町30間余。 南12町6間白沢村の界に至る。その村まで18町20間。 北14町18間木伏村の界に至る。その村まで18町20間。 また 戌亥(北西)の方14町20間青柳村に界ひ檜枝岐川を限りとす。その村まで16町20間。 小名 道成(たうしやう) 本村の北1町にあり。 家数31軒、東西1町・南北2町。 東は山に倚り西は檜枝岐川に近く南北田圃なり。 山川 檜枝岐川(ひのえまたかわ)(伊南川) 俗に伊南川と云う。下同。 村西4町20間余にあり。 白沢村の境内より来り、北に流るること30町、木伏村の界に入る。 広30間。 小滝川(こたきかわ) 村西1町にあり。 多々石村の境内より来り、戌亥(北西)の方に流れ北に転じ、檜枝岐川に入る。 境内を流るること6町。 広7間。 「いはな」・鰥を産す。 関梁 橋3 一は村南1町小滝川に架す。長8間。 府下の通路丸木橋なり。 一は村西1町小滝川に架す。長8間。 一は村西4町檜枝岐川に架す。長12間。 共に村の通路丸木橋なり。 神社 鹿島神社 祭神 鹿島神? 相殿 伊勢宮 稲荷神 鹿島神 祇園神 権現 鎮座 不明 村南2町30間にあり。 鳥居あり。和泉田組界村渡部信濃が司なり。 愛宕神社 祭神 愛宕神? 相殿 伊勢宮 稲荷神 住吉神 鎮座 不明 村東3町10間にあり。 鳥居あり。渡部信濃が司なり。 羽黒神社 祭神 羽黒神? 勧請 不明 村より丑寅(北東)の方3町余にあり。 鳥居あり。修験法導院司る。 富士神社 祭神 富士神? 鎮座 不明 村の辰巳(南東)の方5町余にあり。 鳥居あり。法導院これを司る。 山神社 祭神 山神? 創建 不明 村より辰巳(南東)の方4町30間にあり。 鳥居あり。村民の持なり。 寺院 照国寺 小名道成にあり。 金光山と號す。近江国蓮華寺の末山、時宗なり。 何の頃にか河原田氏の祖草創し、蓮華寺の徒一阿という僧を請て住せしめ、寺産許多(あまた)を寄付し、塔頭(たっちゅう)十余字ありてさばかりの梵字なりと云う。その後も河原田氏の臣・芳賀安房某と云うもの及びその支族年壇越(だんおつ)の因ありて什物(じゅうもつ)も多かりしが、天正18年(1590年)に兵燹(へいせん)に罹り、佛像及び寺宝(じほう)数箇を遺し余は悉(ことごと)く亡せしとぞ。寛文の頃(1661年~1673年)までは猶(なお)塔頭(たっちゅう)四字ありしと云う。 客殿 9間に7間。南向。 本尊弥陀、長3尺。 脇立観音・勢至共に長2尺、運慶作と云う。 本尊の背後に『嘉祿三年三月』(舊事雑考にはこの下に三月云云とあり。今は剥落して見えず)と書付あり。 ※嘉祿三年=1227年 鐘樓門 客殿の南にあり。 3間四面。 金光山と云う額あり。風早前大納言(諱を伝えず)の筆なり。 鐘、径2尺5寸。『寛政七乙卯六月當山二十一世眞阿俊長再興』と彫付あり。 ※寛政7年=1795年 庵 鐘樓門の南にあり。 5間に2間半。 薬師堂 客殿の南にあり。 薬師像、長3尺。古佛なり。 熊野宮 薬師堂の南にあり。 天神社 客殿の丑寅(北東)の方にあり 石塔三基 共に客殿の戌亥(北西)の方にあり。 一は高9尺余、『浄光院賢阿普淸盛蓮大禪定門天正九辛巳三月二十八日』と彫付あり。河原田盛政と云う者の墓なりと云う。 一は高4尺、『覺阿淸圓信士覺阿妙圓信女天正十八年四月十五日』と彫付あり。何人なるを知らず。 一は高4尺余、『面阿見道信士慶長五子八月十二日』と彫付あり。渡部丹波守某と云う者の墓なりと云う。 共に後人の建てしものと見ゆ。 ※天正9年=1581年、天正18年=1590年、慶長5年=1600年(庚子) 寶物 鉦鼓 1箇。径5寸6分。筑紫小入道作と彫付けあり。 六字名號 1枚。親鸞筆。 三尊弥陀掛物 1幅。恵心筆。 末廣 1本。河原田氏の寄付という。 善導寺 村東1町にあり。 浄土宗成寶山と號す。 府下五之町高巖寺の末残なり。 慶長8年(1603年)廓譽と云う僧開基す。 本尊弥陀客殿に安ず。 虚空蔵堂 境内にあり。 観音堂 虚空蔵堂の辰巳(南東)の方にあり。 法導院 本山派の修験なり。開基の年代詳ならず。 昔は龍水山萬福寺と號せしとぞ。 天文の頃(1532年~1555年)來宥と云う者中興す。 現住宥玄は十世の孫なり 墳墓 石塔 村北にあり。 高2尺余『樂阿彌陀佛悅全文祿元壬辰天五月八日』と彫付あり。 小沼外記某と云う者の墓なりと云う。 後人の建しものと見ゆ。 ※文禄元年=1593年 古蹟 館跡3 一は30間四方西(にし)館と云う。 一は36間四方東(ひがし)館と云う。 共に村西2町計にあり。 土居堀の形存す。河原田盛次住せり。 今傍の田圃(たんぼ)に横町(よこまち)・石原町(いしはらまち)・北小路・殿小路等の字あり。 一は村東1町にあり。 東西45間・南北38間。 小沼柵と云う。 永禄中(1558年~1570年)芳賀大炊某と云う者住せりといへども詳ならず。 人物 河原田治部少輔盛次 藤氏にて結城七郎朝光二世の孫長廣と云う者。下野国河原田郷に居住せしより初て河原田と称し、十一世にして盛次に至りしと云う。世世葦名氏に従い伊南の地を領せり。 天正17年(1589年)伊達氏会津を襲いし時、盛次は檜原口の警固として大塩村にありしが、6月5日伊達勢既に磨上原の方に寄来ると聞き引返して彼地に向い僅(わずか)の手勢をもて合戦し、味方惣(そう)敗軍となり力なく引退き黒川の西なる中荒井村に留まりその動静を覘(うかが)いしに、義廣遂に佐竹氏に走り政宗黒川の城に入り、田島の城主長沼盛秀を始め芦名累代の家臣多くは伊達氏に属せしかば、盛次慷慨(こうがい)に堪えず、一先領地に引籠り、再び芦名恢復(かいふく)の功をはからんとて高田村の邊まで引取りしに思う仔細やありけん。伊南源助政信と云う郎等を使として一戦を挑しに政宗河原田が義気を感じ、且(かつ)窮寇(きゅうこう)を追て士卒を損ぜんことを慮(おもんぱか)り慰諭(いゆ)して源助を皈(かえ)しければ盛次遂に久川城(青柳村)に楯籠る。この時盛秀使をもて伊達家に降らんことを勧む。河原田大いに怒り盛秀が不義をせめ使いを皈(かえ)す。盛秀も怒り政宗にかくと告げ加勢を請両度まで攻寄けれども河原田よく防守せり。折しも積雪路を埋み師を出しがたければ盛秀しばし攻来ることを得ざれども、政宗が大軍固より敵すべきにはあらざれば郎等主膳入道玄佐と云う者を私(ひそ)かに伏見に上せ、石田三成に因て仔細を披露せしに豊臣家やがて小田原の北條を征伐し、その後政宗が罪を糺(あざな)さるべしと玄佐歸(かえ)て具(つぶ)さに語りければ盛次力を得て愈(いよいよ)その志を堅せり。黒川よりは間者を入れてさまざまに誘えしかば盛次が家の子郎等多くは内々政宗に興せしに伊南源助が智略を以て隱謀の人々より質を出させ盛次が嫡子龜坊とて13歳なるを添え上杉景勝の方に遣し援兵をこい辛うじて城を守れり。然れども梁取を始め和泉田小林等残らず攻落されしかば危急(ききゅう)旦夕(たんせき)に迫れり。翌年太閤小田原に至り政宗の罪を正し会津仙道を收公(しゅうこう)せらる。盛次ここに至て初て眉を開しとぞ。時に太閤会津に移るべきより聞えければ盛次先立ちて所領を打起ち下野国宇都宮まで出向いけるが、故(ゆえ)ありて謁見を遂げず空く皈郷(ききょう)し日を経て病で卒すと云う。 古文書2通あり(前の1通は法導院所蔵し後の1通は落合村長次右衛門が家に伝う) 因に載す(※略) Google Map廣瀬神社(南会津町古町)(旧・羽黒神社)参考:廣瀬神社例大祭(PDF) この資料によると廣瀬神社の祭神は『和賀宇賀野売神(わがうがのめのみこと)』(野?) 神社 照国寺 善導寺 天龍地蔵菩薩 追記 法人データバンクに合併した神社の情報が記載されていました。一部引用します。 福島県南会津郡南会津町多々石字鎧ケ沢820番地1於佐波幾神社(6380005009828)を合併 福島県南会津郡南会津町白沢字上ハ田1285番地宇奈太理神社(5380005009820)を合併 福島県南会津郡南会津町耻風字上ハ平293番地鬼渡神社(2380005009831)を合併 参照 法人データバンク 多々石村 白沢村 耻風村